中等症以上のCOPDに対するウルティブロ®はスピリーバ®、シーブリ®と比較して良好な効果

e0156318_10532680.jpg 個人的にブリーズヘラーは高く評価しているので、シーブリ®を使用する患者さんがだんだんと増えてきました。もちろん、スピリーバ®も良い薬なんですけどね。
 LABAとLAMAの合剤があるとはいえ、まだ個別に処方している呼吸器内科医も少なくないですが、2014年12月からウルティブロ®の長期処方が解禁になると思われます。将来的にはこのCOPD業界にアノーロ®が参入してきます。効果的な非カプセル製剤が登場すれば、かなりの患者さんはそちらに変更するでしょうね。目下のところCOPDは単剤治療が主流ですので他の製薬会社に大きな脅威にはならないかもしれませんが、ウメクリジニウムなどのLAMAが非カプセル化されたらCOPDの治療は革命的に変化しそうです。エリプタはそれほど注目すべき存在なのです。

Gustavo J. Rodrigo, et al.
Efficacy and Safety of a Fixed-Dose Combination of Indacaterol and Glycopyrronium for the Treatment of COPD: A Systematic Review
Chest. 2014;146(2):309-317. doi:10.1378/chest.13-2807


背景:  
 COPDのガイドラインでは、単剤で効果がみられないときはLABA(長時間作動型β2刺激薬)とLAMA(長時間作動型抗コリン薬)の併用を推奨している。これは、中等症以上のCOPD患者に対してLABAであるインダカテロールとLAMAであるグリコピロニウムの合剤(QVA149)の効果と安全性を単剤治療と比較したシステマティックレビューである。

方法:
 これはランダム化プラセボ対照試験あるいはクロスオーバー試験のシステマティックレビューである(期間3~64週)。プライマリアウトカムはトラフ1秒量、重度の有害事象、重篤な心血管イベントとした。
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(文献より引用:登録された研究)

結果:
 5試験(4842人)が登録された。
 チオトロピウムと比較して、QVA149は有意にトラフ1秒量を増加させ(70 mL; P < .0001)、レスキュー使用を減少させた(-0.63 吸入/日; P<.0001)。
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(文献より引用:チオトロピウム単剤との比較/トラフ1秒量)

 また、TDI(Transitional Dyspnea Index)についても有意な効果がみられ(-0.63点;P< .0002)、ベースラインからのSGRスコアの変化についてもQVA149の方がチオトロピウムよりも高かった(P<.04)。

 一方、グリコピロニウムと比較しても、QVA149はトラフ1秒量の改善(70 mL; P < .0001)、レスキュー使用の減少(-0.59吸入/日; P < .0001)、SGRQスコアにおける臨床的に意義のある最小変化量(minimal clinical important difference:MCID)の達成率に有意な影響を与えた(NNTB=12)。
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(文献より引用:グリコピロニウム単剤との比較/トラフ1秒量)

 QVA149は忍容性についても良好であった。
 インダカテロール単剤と比較したプール解析はできなかった。

結論:
 中等症以上のCOPD患者に対して、グリコピロニウムやチオトロピウム単剤と比較して1日1回のQVA149は良好な効果をもたらした。


by otowelt | 2014-08-19 11:04 | 気管支喘息・COPD

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