気管支拡張症に対するアジスロマイシンは喀痰量、QOLを改善

e0156318_2302539.jpg 呼吸器内科医としては、アジスロマイシンの長期投与の弊害がどこまであるのかが注目点です。まだ気管支拡張症に対してマクロライドを長期処方したことはありません。
 気管支拡張症に対するアジスロマイシンについては2012年のEMBRACE試験(Lancet. 2012 Aug 18;380(9842):660-7. )や2013年のBAT試験(JAMA. 2013 Mar 27;309(12):1251-9. )が有名です。

Albert I. Lourdesamy Anthony, et al.
Efficacy of azithromycin in the treatment of bronchiectasis
Respirology, Article first published online: 2 SEP 2014


背景および目的:
 われわれは成人の気管支拡張症に対して、12週間におよぶアジスロマイシンの効果を評価した。この研究の目的は、治療によって喀痰の量を減少させQOLを向上させることを証明することと、治療中止後どのくらい効果が続くかを調べることである。

方法:
 本研究において、胸部HRCTで気管支拡張症と診断された78人の患者を登録した。患者は、2週間のrun in periodの後、ランダムに経口アジスロマイシンあるいはプラセボを12週間投与され、さらにその後両群ともにプラセボを12週間投与されフォローアップされた。喀痰量、SGRQスコア、呼吸機能検査がベースライン、12週目、24週目に評価された。エンドポイントはベースラインと追跡最終時で比較された。

結果:
 68人の患者が解析に登録された。平均24時間喀痰量は、治療中だけでなくその後のプラセボ相においても有意に減少した(いずれもP < 0.01)。アジスロマイシン群において12週目、24週目の平均SGRQスコアは有意に減少した。呼吸機能については治療および治療後のいずれにおいても、両群ともに維持されていた。
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(文献より引用)

結論:
 気管支拡張症に対する12週間のアジスロマイシンは喀痰量、健康ステータス、呼吸機能の安定に寄与した。喀痰量の減少とQOLの改善はアジスロマイシンが終了してから12週間維持された。


by otowelt | 2014-09-17 00:31 | 感染症全般

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