超多剤耐性結核に対するリネゾリドの有効性

e0156318_9331615.jpg 過去のNEJMの論文(N Engl J Med. 2012 Oct 18;367(16):1508-18.)では半年で87%の喀痰培養陰性化率が得られています。有害事象はやはり多いです。

Shenjie Tang, et al.
Efficacy, safety and tolerability of linezolid for the treatment of XDR-TB: a study in China
ERJ September 18, 2014 erj00351-2014


背景:
 リネゾリドは、多剤耐性結核(MDR-TB)および超多剤耐性結核(XDR-TB)の治療に効果的かもしれない。われわれは、プロスペクティブに実施した多施設共同ランダム化試験において、リネゾリドのXDR-TBに対する効果、安全性、忍容性を調べた。

方法:
 培養陽性となったXDR-TBの65人の患者がランダムにリネゾリド群とコントロール群に割り付けられた。両群に割り付けられた患者は2年の独立した化学療法レジメンを実施された。少なくとも5種類の抗結核薬を感受性に合わせて選択した。リネゾリド治療群はリネゾリドを含むレジメンとし、初期4~6週間で1日1200mg、その後1日300~600mgを継続された。

結果:
 リネゾリド群の喀痰培養陰性化率は24ヶ月までに78.8%であり、これはコントロール群よりも有意に高かった(36.6%, p<0.001)。空洞閉鎖率は、リネゾリド群で24ヶ月までに69.7%で、コントロール群よりも有意に高かった(p<0.05)。リネゾリド群の治療成功率は69.7%で、これも有意にコントロール群より高かった(34.4%, p = 0.004)。リネゾリド群の27人(81.8%)の患者は臨床的に有意な有害事象を経験し、そのうち25人(93%)の患者はリネゾリドに関連すると考えられた。ほとんどの有害事象はリネゾリドを減量あるいは一時的に中断することで改善した。
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(文献より引用)

結論:
 XDR-TBに対するリネゾリドを含む化学療法は、空洞の閉鎖、喀痰培養陰性化、治療成功を促進させるかもしれない。


by otowelt | 2014-10-16 00:53 | 抗酸菌感染症

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