COPD患者に対する歩数計を用いた身体活動プログラムは、身体活動レベルやQOLを増加させる

e0156318_23175684.jpg GOLD分類はIIが最も多いのに、70%近い登録患者さんが吸入ステロイド薬を用いているのが気になります。吸入抗コリン薬にいたっては20%を切ってます。治療方針の差は、お国柄の違いでしょうか?

Laura Mendoza, et al.
Pedometers to enhance physical activity in COPD: a randomised controlled trial
ERJ September 26, 2014 erj00845-2014


背景:
 身体的な活動の低下はCOPDの主たる特徴であり、合併症や死亡を増加させる。健康的な人に使用されている歩数計は、COPD患者の身体活動を増進させるかもしれない。

方法:
 身体活動を増進させる3ヶ月の個別プログラムに参加したCOPD患者が、身体活動を推奨する標準プログラム群と歩数計を用いたプログラム群にランダムに割り付けられた。解析は治療割り付けを盲検化された研究者によって行われた。1週間の平均1日歩数、6分間歩行距離、修正MRCスケール、SGRQスコア、CATスコアが比較された。

結果:
 102人の患者が登録され、97人がプログラムを完遂した(歩数計群50人、コントロール群47人)。60.8%が男性で、平均年齢は68.7±8.5歳、平均1秒量(予測値)は66.1±19.7%、平均1秒率は55.2±9.5%だった。両群ともにベースラインの患者特性は同等であった。GOLD分類はIIが最も多かった。
 歩数計群はコントロール群と比較して有意に身体活動レベルを増加させた(1日あたりの歩数:3080±3254 vs 138.3±1950、p<0.001、SGRQスコア:-8.8±12.2 vs -3.8±10.9、p = 0.01、CATスコア:-3.5±5.5 vs -0.6±6.6、p = 0.001、6分間歩行距離12.4±34.6 vs -0.7±24.4 m、p = 0.02)。修正MRCスケールに対する効果には差はみられなかった(0.0±0.9 vs 0.2±0.7、p=0.10)。
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(文献より引用:歩数とSGRQスコア)

結論:
 歩数計を用いた身体活動増進プログラムは、COPD患者の身体活動レベルやQOLを効果的に増加させることができる。


by otowelt | 2014-10-20 00:34 | 気管支喘息・COPD

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