COPDがなくとも喫煙者では急性呼吸器疾患エピソードが多い

e0156318_23175684.jpg たばこが呼吸器系にもたらす悪影響を論じたものです。

Russell P. Bowler, et al.
Prediction of Acute Respiratory Disease in Current and Former Smokers With and Without COPD
Chest. 2014;146(4):941-950.


背景:
 COPDの既往がない現喫煙および既往喫煙者の呼吸器疾患の急性エピソードのリスク因子については不明である。

方法:
 Genetic Epidemiology of COPD(COPDGene)コホートにおいて8246人の非ヒスパニック系白人・黒人で現喫煙および既往喫煙者を同定した。6ヶ月ごとに抗菌薬や全身性ステロイドを要する急性エピソード、救急部受診、入院のエピソードがなかったかどうか調べた。負の二項回帰によって、急性呼吸器エピソートに関連する因子を同定した。Cox比例ハザードモデルによって、最初のエピソードまでの期間に、急性呼吸器疾患エピソードのリスクスコアに対する補正ハザード比を求めた。

結果:
 COPDがなかった4442人、軽症COPDのあった658人、中等症以上のCOPDがあった3146人が登録された。9303の急性呼吸器疾患エピソードが同定され、2707の入院が記録された(3044の急性呼吸器疾患エピソードと827の入院は非COPD患者)。
 登録前年の急性呼吸器疾患エピソード(ハザード比1.20、95%信頼区間1.15~1.24/1増悪ごと)、気道閉塞(ハザード比0.94、95%信頼区間0.91–0.96 /%予測FEV1の10%変化ごと)、健康関連QOL(ハザード比1.07; 95%信頼区間1.06-1.08 /SGRQ4単位ごと)は主要な予測因子であった。リスクはCOPDの有無にかかわらず同等であった。

結論:
 COPD患者において急性呼吸器疾患エピソードの頻度は多かったが、リスクはCOPDの有無にかかわらず同等であった。COPDがなくとも喫煙者では急性呼吸器疾患エピソードは多かった。


by otowelt | 2014-10-28 00:54 | 気管支喘息・COPD

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