唾液からEGFR遺伝子変異を同定する技術

e0156318_2343530.jpg 将来、唾液や血清でがんの診断やEGFR遺伝子変異までわかる時代が来るかもしれませんね。

Fang Wei, et al.
Non-Invasive Saliva-Based EGFR Gene Mutation Detection in Lung Cancer Patients
Am J Respir Crit Care Med. First published online 15 Oct 2014 as DOI:10.1164/rccm.201406-1003OC


背景:
 EGFRの構造的活性は、上皮がん、特に非小細胞肺癌(NSCLC)においてよくみられる。EGFR遺伝子変異の同定は、EGFR標的治療の感度を予測することができる。これらの変異を同定する上で組織検体を主に用いるが、侵襲的でコストがかかり時間も要する。

目的:
 NSCLC患者において、非侵襲的なリアルタイムの安価なEGFR遺伝子変異の同定とモニタリングが望まれる。

方法:
 われわれは、EFIRMを用いて体液からEGFR遺伝子変異を同定した。

結果:
 その結果、22人のNSCLC患者の唾液および血清においてEGFR遺伝子変異をEFIRMで同定することができた。40人のNSCLC患者の唾液検体でブライドテストを実施したところ、ROC解析においてexon 19欠質変異を同定する上でAUC0.94、L858R変異では0.96であった。

結論:
 NSCLC患者の唾液検体においてEGFR遺伝子変異を同定する上で、EFIRMは効果的で制度の高い安価な手法である。われわれはこれを唾液ベースEGFR(SABER)変異同定法と名付ける。


by otowelt | 2014-10-30 00:25 | 肺癌・その他腫瘍

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