メントール系のたばこはCOPD急性増悪を増加させる

e0156318_12254076.jpg メントール系のたばこは血管系に悪影響を及ぼすことが知られています(Arch Intern Med. 2012 Apr 9;172(7):590-1.)。

Seoung Ju Park, et al.
Menthol cigarette smoking in the COPDGene cohort: Relationship with COPD, comorbidities and CT metrics
Respirology, Article first published online: 19 OCT 2014,DOI: 10.1111/resp.12421


背景および目的:
 メントール系のたばこはミントの香りや爽快感をもたらすために、高濃度のメントールが含まれている。非メントール系のたばこと比較して、メントール系のたばこがCOPDの患者の臨床的・放射線学的特徴に与える影響については情報が少ない。この研究の目的は、メントール系のたばこの使用とCOPDのリスク、その特徴(急性増悪、基礎疾患、CT異常)との関連を調べることである。

方法:
 COPDGeneコホートにおいて、現喫煙者5699人の呼吸機能検査、基礎疾患、急性増悪、CT所見を解析し、メントール系のたばこを使用している患者と使用していない患者で比較した。

結果:
 メントール系のたばこを使用していると報告したのは3758人(65.9%)であった。多変量解析によれば、若年者、女性、アフリカ系アメリカ人は有意にメントール系のたばこを使用していた。メントール系のたばこ使用とCOPD、CT所見、基礎疾患(心血管疾患、うっ血性心不全、末梢血管疾患、脳血管疾患、高血圧、糖尿病、胃食道逆流、骨粗鬆症)の間には有意な関連はみられなかった。しかしながら、メントール系のたばこを使用している患者は有意にCOPD急性増悪が多かった(オッズ比1.29; 95%信頼区間1.01–1.54)。

結論:
 メントール系のたばこの使用は、通常のたばこと比較して安全とは言えない。また、メントール系のたばこの喫煙者はCOPD急性増悪が多かった。


by otowelt | 2014-11-03 00:03 | 気管支喘息・COPD

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