モキシフロキサシンと高用量リファペンチンの週1回投与を含む6ヶ月レジメンは標準治療と同程度の有効性

e0156318_16322657.jpg 先週のNEJMは結核特集でした。

モキシフロキサシンを含む結核治療レジメン、標準治療に非劣性示さず

Amina Jindani, et al.
High-Dose Rifapentine with Moxifloxacin for Pulmonary Tuberculosis
N Engl J Med 2014; 371:1599-1608


背景:
 結核の治療に現在使用されているレジメンは6ヶ月の連日投与だが、そのレジメンよりも短く簡易的なレジメンが望まれている。

方法:
 新規に診断された喀痰抗酸菌塗抹陽性の薬剤感受性肺結核の患者を3レジメンのいずれかにランダムに割り付けた。すなわち、エタンブトール+イソニアジド+リファンピシン+ピラジナミドを2ヶ月間連日投与した後、イソニアジド+リファンピシンを4ヶ月間連日投与するコントロールレジメン(2HREZ+4HR)、コントロールレジメンのイソニアジドをモキシフロキサシンに替えて 2ヶ月間連日投与した後、モキシフロキサシン+リファペンチン900mgを週2回2ヶ月間投与する4ヶ月レジメン(2MREZ+2MRpt)、コントロールレジメンのイソニアジドをモキシフロキサシンに替えて2ヶ月間連日投与した後、モキシフロキサシン+リファペンチン1200 mgを週1回4ヶ月間投与する6ヶ月レジメン(2MREZ+4MRpt)。喀痰検体を塗抹・培養によって評価した。プライマリアウトカムは治療失敗・再発の複合とし、非劣性マージン6%ポイント、90%信頼区間で非劣性を検証。

結果:
 合計827人の結核患者を南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナ、ザンビアから登録した。患者の28%にHIVウイルスとの重複感染がみられた。per-protocol解析では、治療効果が不良の患者の割合はコントロール群が4.9%、介入群(6ヶ月)が 3.2%(補正後のコントロール群との差-1.8%ポイント、90%信頼区間-6.1~2.4)、介入群(4ヶ月)が18.2%(補正後のコントロール群との差13.6%ポイント、90%信頼区間8.1~19.1)だった。修正ITT解析において治療効果が不良だった患者の割合は、コントロール群が14.4%、介入群(6ヶ月)が13.7%(補正後のコントロール群との差0.4%ポイント、90%信頼区間-4.7~5.6)、介入群(4ヶ月)が26.9%(補正後のコントロール群との差13.1%ポイント、90%信頼区間6.8~19.4)だった。

結論:
 モキシフロキサシンと高用量リファペンチンの週1回投与を含む6ヶ月レジメンに、標準治療のコントロールレジメンと同程度の有効性が確認された。モキシフロキサシンとリファンペンチンの4ヶ月レジメンにはコントロールレジメンに対する非劣性はみられなかった。


by otowelt | 2014-10-27 00:39 | 抗酸菌感染症

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