メタアナリシス:サルコイドーシスは悪性腫瘍のリスクを上昇

e0156318_11333269.jpg 悪性腫瘍のリスクを少し上昇させるというメタアナリシスです。

Martina Bonifazi, et al.
Sarcoidosis and cancer risk: systematic review and meta-analysis of observational studies
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.14-1475


背景:
 サルコイドーシス患者におけるがんリスクの上昇が示唆されているが、症例対象研究やコホート研究の結果がまちまちである。われわれは、システマティックレビューおよびメタアナリシスを実施した。

方法:
 がんとサルコイドーシスを扱った原著論文を2013年1月までMEDLINE、Embaceから抽出した。2人の独立した研究者がタイトル・アブストラクトをレビューし、選択基準にのっとって論文を同定した。

結果:
 16の原著論文(25000人以上)が同定された。すべての浸潤性のがんを発症する相対リスクは1.19(95%信頼区間1.07-1.32)だった。臓器別のがんでは、皮膚がん(相対リスク2.00; 95%信頼区間1.69-2.36), 血液悪性腫瘍(相対リスク1.92; 95%信頼区間1.41-2.62), 上部消化管悪性腫瘍(相対リスク1.73; 95%信頼区間1.07-2.79), 腎臓がん(相対リスク1.55; 95%信頼区間1.21-1.99), 肝臓がん(相対リスク1.79; 95%信頼区間1.03-3.11)、結腸直腸がん(相対リスク1.33; 95%信頼区間1.07-1.67)にリスク上昇がみられた。出版バイアスはすべてのがんにおいて観察されなかった(p=0.8)。

結論:
 このメタアナリシスでは、サルコイドーシスと悪性腫瘍の間に有意だがゆるやかな関連性が認められた。


by otowelt | 2014-11-11 00:22 | サルコイドーシス

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