妊娠喘息に対する全身性ステロイドの使用

e0156318_1353377.jpg 妊娠喘息に対する全身性ステロイドの使用は、胎児を守るためにも重要な選択肢と考えます。産婦人科と呼吸器内科がしっかりタッグを組んでやっている病院もあります。

Kohei Hasegawa, et al.
Improved Management of Acute Asthma among Pregnant Women Presenting to the Emergency Department
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.14-1874


概要:
 1996年から2001年までおよび2011年から2012年までの2期間において救急部を気管支喘息発作で受診した多施設共同観察研究のデータを統合した。この中から18~44歳の妊婦患者を同定した。プライマリアウトカムは、全身性ステロイドの使用とした。
 4895人の喘息発作の患者のうち、125人が妊婦であった。2期間を通して、患者背景、喘息発作の重症度、ピークフロー値には差はみられなかった。しかしながら、救急部における全身性ステロイドの使用は有意に継時的に増加していた(51%→78%)(オッズ比3.11; 95%信頼区間1.27-7.60; P=0.01)。また退院時の全身性ステロイド使用も増加していた(42%→63%)(オッズ比2.49; 95%信頼区間0.97-6.37; P=0.054)。補正を行うと、近年の妊婦はより救急部において全身性ステロイドを受けている頻度が高かった(オッズ比4.76; 95%信頼区間 1.63-13.9; P=0.004)。また、退院時でも同様であった(オッズ比3.18; 95%信頼区間1.05-9.61; P=0.04)。
 この研究によれば、妊娠喘息に対する全身性ステロイドの使用頻度は増えているが、それでも使用されていない妊婦がおり、さらなる改善が望まれる。


by otowelt | 2014-11-14 00:17 | 気管支喘息・COPD

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