NSIPは自己免疫疾患の初発症状かもしれない

e0156318_16214955.jpg 「潜在的に全てのNSIPは自己免疫疾患によるものである」という意見を聞いたことがあります。“特発性NSIP”という疾患はいったい何を映しているのでしょうか。

Xu W, et al.
Nonspecific interstitial pneumonia: clinical associations and outcomes.
BMC Pulm Med. 2014 Nov 7;14(1):175.


背景:
 当初特発性と考えられていたものが、その後自己免疫疾患によるものであると判明するNSIPも存在する。

方法:
 本研究に登録されたNSIPの患者を3群に分けた。自己免疫疾患(SAD)の診断基準を満たしたNSIPを、SAD-NSIP群に、NSIPのうち自己免疫疾患の基準を満たさないものの自己抗体が陽性であるNSIPをi-NSIP-Ab+群に、自己抗体が陰性であるNSIPをi-NSIP-Ab-群に割り付けた。臨床的特徴をこの3群で比較した。

結果:
 97人のNSIPの患者が登録された。平均年齢は48±11歳であった。平均フォローアップ期間は54±34ヶ月だった。外科的肺生検をおこなわれた時点で、23.7%がSAD-NSIP、30.9%がi-NSIP-Ab+、45.4%がi-NSIP-AB-であった。フォローアップ期間の終了時に、3人が多発性筋炎(1人がi-NSIP-Ab+群から、2人がi-NSIP-Ab-群から)、1人が強皮症(i-NSIP-Ab+群から)、1人が顕微鏡的多発血管炎(i-NSIP-Ab-群から)と診断された。また、i-NSIP-Ab-群の3人は、その後Ab+に転じた。こうした変化があったため、最終的にSAD-NSIPが28.9%、i-NSIP-Ab+が32%、i-NSIP-Ab-が39.1%となった。
 各群で臨床所見、放射線学的所見、呼吸機能検査に差はみられなかった。

結論:
 特発性NSIPが自己免疫疾患の初発症状である可能性もあるため、フォローアップが望ましい。


by otowelt | 2014-12-02 00:55 | びまん性肺疾患

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