結節・気管支拡張型肺MAC症に対する間欠的抗菌薬レジメンは妥当な選択肢である
2014年 12月 05日
間欠的な抗菌薬治療は空洞型では効果が乏しいとされています(Am J Respir Crit Care Med. 2006 Jun 1;173(11):1283-9. )。コンプライアンスの観点からは毎日の方がよいと思いますが・・・。
Byeong-Ho Jeong, et al.
Intermittent Antibiotic Therapy for Nodular Bronchiectatic Mycobacterium avium Complex Lung Disease
Am J Respir Crit Care Med. First published online 13 Nov 2014
背景:
非空洞性の結節・気管支拡張型の肺MAC症に対して、間欠的な週3回抗菌薬治療が推奨されているが、それを支持するデータは限られている。
目的:
結節・気管支拡張型の肺MAC症に対して、毎日の抗菌薬治療と比較した間欠的治療の効果と安全性を評価すること。
方法:
治療を受けたことがない結節・気管支拡張型の肺MAC症217人の患者をレトロスペクティブに登録した。すべての患者は1日1回(99人)あるいは間欠的(週3回、118人)の抗菌薬治療を受けた(クラリスロマイシンあるいはアジスロマイシン+リファンピシン+エタンブトール)。
結果:
間欠的抗菌薬治療よりも、毎日の抗菌若治療の方が初期抗菌薬治療の調整を要する頻度が高かった(46% vs. 21%, P < 0.001)。特に、エタンブト-ルは毎日の抗菌薬治療を受けている方が中断の頻度が多かった(24% vs. 1%, P < 0.001)。しかしながら、症状の改善、放射線学的な改善、喀痰培養陰性化は両群ともに差はみられなかった(毎日:75% vs. 間欠:82%, P = 0.181; 68% vs. 73%, P = 0.402; 76% vs. 67%, P = 0.154)。
結論:
非空洞性の結節・気管支拡張型肺MAC症に対するマクロライド、リファンピシン、エタンブトールによる間欠的治療(週3回)は、初期治療として妥当なレジメンであると考えられる。
Byeong-Ho Jeong, et al.
Intermittent Antibiotic Therapy for Nodular Bronchiectatic Mycobacterium avium Complex Lung Disease
Am J Respir Crit Care Med. First published online 13 Nov 2014
背景:
非空洞性の結節・気管支拡張型の肺MAC症に対して、間欠的な週3回抗菌薬治療が推奨されているが、それを支持するデータは限られている。
目的:
結節・気管支拡張型の肺MAC症に対して、毎日の抗菌薬治療と比較した間欠的治療の効果と安全性を評価すること。
方法:
治療を受けたことがない結節・気管支拡張型の肺MAC症217人の患者をレトロスペクティブに登録した。すべての患者は1日1回(99人)あるいは間欠的(週3回、118人)の抗菌薬治療を受けた(クラリスロマイシンあるいはアジスロマイシン+リファンピシン+エタンブトール)。
結果:
間欠的抗菌薬治療よりも、毎日の抗菌若治療の方が初期抗菌薬治療の調整を要する頻度が高かった(46% vs. 21%, P < 0.001)。特に、エタンブト-ルは毎日の抗菌薬治療を受けている方が中断の頻度が多かった(24% vs. 1%, P < 0.001)。しかしながら、症状の改善、放射線学的な改善、喀痰培養陰性化は両群ともに差はみられなかった(毎日:75% vs. 間欠:82%, P = 0.181; 68% vs. 73%, P = 0.402; 76% vs. 67%, P = 0.154)。
結論:
非空洞性の結節・気管支拡張型肺MAC症に対するマクロライド、リファンピシン、エタンブトールによる間欠的治療(週3回)は、初期治療として妥当なレジメンであると考えられる。
by otowelt
| 2014-12-05 00:54
| 抗酸菌感染症