受動喫煙は妊娠喘息悪化のリスク

e0156318_1353377.jpg もちろん、喫煙している妊婦さんが最もリスクが高いです。

Grarup PA, et al.
Passive Smoking Is Associated with Poor Asthma Control during Pregnancy: A Prospective Study of 500 Pregnancies.
PLoS One. 2014 Nov 19;9(11):e112435.


背景および目的:
 妊娠女性において気管支喘息とたばこの曝露は頻繁にみられる事象である。われわれは、妊娠中の喘息コントロールにおいて受動喫煙・能動喫煙がもたらす影響について調べた。

方法:
 プロスペクティブ観察試験である。妊娠第二期・第三期において4週間ごとに症状、薬剤使用、呼吸機能検査、FENOを調べた。また、たばこに関するデータも集めた。プリマリアウトカムは、コントロール不良~部分的にコントロールされた妊娠喘息とした。

結果:
 合計500人の気管支喘息を有する妊娠女性(平均年齢30.8歳)を連続して登録した。そのうち、32人(6.4%)が現喫煙者、115人(23.0%)が既喫煙者、353人(70.6%)が非喫煙者であった。非喫煙者のうち65人(18.4%)が受動喫煙を報告した。
 受動喫煙を有する非喫煙者は、受動喫煙のない非喫煙者と比較してFEV1(%予測値)、FENOが有意に低かった(それぞれ、p<0.02、p = 0.01)。妊娠中のコントロール不良の喘息エピソードの相対リスクは、現喫煙者・既喫煙者で4.5(95%信頼区間2.7-7.5: p<0.001、非喫煙者と比較)、受動喫煙のある非喫煙者では2.9(95%信頼区間1.4-5.9; p = 0.004、受動喫煙のない非喫煙者と比較)であった。
 吸入ステロイド薬による治療は、おそらくより重症の喘息に対して用いられていたということもあって、コントロール不良の喘息エピソードの高いリスクという結果であった(相対リスク8.1, 95%信頼区間5.1-13.0; p<0.001)。
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(文献より引用)

結論:
 非喫煙者における受動喫煙は、気管支喘息を有する妊娠女性のコントロール不良のリスクを増加させる。


by otowelt | 2014-12-01 18:57 | 気管支喘息・COPD

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