IPF患者の肺癌周術期におけるピルフェニドンの有効性

e0156318_9301181.jpg 周術期のピルフェニドン使用の報告です。

Iwata T, et al.
Experience with perioperative pirfenidone for lung cancer surgery in patients with idiopathic pulmonary fibrosis.
Surg Today. 2014 Nov 22. [Epub ahead of print]


目的:
 特発性肺線維症(IPF)は肺癌のリスクを増加させる進行性のびまん性肺疾患である。IPFの患者はときに肺癌の手術後に急性増悪によって致命的に陥ることがある。このレトロスペクティブ試験では、ピルフェニドンを周術期に用いることでIPF急性増悪を予防できるかどうか検証したものである。

方法:
 肺癌の周術期にピルフェニドン治療を受けた12人の肺癌合併IPF患者が登録された。ピルフェニドン投与を受けていない16人の肺癌合併IPF患者をコントロール群に設定して比較解析した。

結果:
 コントロール群と比較して、ピルフェニドン内服患者は術前呼吸機能検査が悪く、肺切除領域も限られていた。ピルフェニドン内服患者では血清KL-6が術前に有意に減っていた。ピルフェニドンによる重篤な合併症やIPFに関連した重篤なイベントはみられなかったが、6人のコントロール患者がIPF急性増悪を発症した(ピルフェニドン内服患者と比較、P = 0.0167)。IPFの切除標本の変化は、ピルフェニドン内服患者の方がより軽度であった(P = 0.021)。

結論:
 肺癌合併IPF患者の周術期ピルフェニドン治療は急性増悪に効果的である。


by otowelt | 2014-12-23 00:27 | びまん性肺疾患

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