過体重や肥満の患者の呼吸困難感はCOPDと誤診されやすい

e0156318_23175684.jpg 日本では肥満のCOPD患者さんはマイノリティですので、この論文に書かれていることは欧米独自の特徴だろうと思います。

Bridget F. Collins, et al.
The Association of Weight With the Detection of Airflow Obstruction and Inhaled Treatment Among Patients With a Clinical Diagnosis of COPD
Chest. 2014;146(6):1513-1520.


背景:
 臨床的にCOPDと診断されたほとんどの患者は、気流閉塞(AFO)を同定するための呼吸機能検査を受けていない。過体重および肥満の患者は、より呼吸困難感を訴えやすく、それがAFOの存在を誤認させてしまうおそれがある。われわれは、臨床的にCOPDと診断された過体重および肥満の患者が誤診されやすいのかどうか、吸入薬を処方されやすいのかどうか調べた。

方法:
 BMIに基づいて過体重および肥満の患者を抽出。アウトカムは、①呼吸機能検査におけるAFO同定、②呼吸機能検査の3ヶ月前~9-12ヶ月後の吸入薬増量および減量、とした。

結果:
 5493人の過体重および肥満の患者のうち52%が臨床的にAFOを有するCOPDと診断された。AFOを有する患者の頻度はBMIが増加するにつれて減った。また、AFOのない患者では、過体重および肥満の者は処方をそのまま続けられたり、減らされにくい傾向にあった(adjusted proportions: 正常体重0.69 [95%信頼区間0.64-0.73]; 過体重0.62 [95%信頼区間 0.58-0.65; P = .014];肥満0.60 [95%信頼区間0.57-0.63; P = .001])。

結論:
 過体重および肥満の患者はCOPDと誤診されやすく、呼吸機能検査でAFOがないと判明しても吸入薬をやめない傾向があった。



by otowelt | 2014-12-12 00:05 | 気管支喘息・COPD

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