メタアナリシス:サルコイドーシスの診断に対するEBUS-TBNAはパフォーマンス良好だが感度に課題

e0156318_11333269.jpg 肉芽腫を観察できるだけの組織量が重要なのだろうな、と感じます。

Rocco Trisolini, et al.
Endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration for diagnosis of sarcoidosis in clinically unselected study populations
Respirology, 5 DEC 2014 DOI: 10.1111/resp.12449


背景:
 これまでの報告では、超音波ガイド下経気管支針生検(EBUS-TBNA)はサルコイドーシスの診断に良好なパフォーマンスであるとされている。しかしながら、これまでに多くの著者がその結果を検証しようとした。というのも、多くの研究は高度専門施設であったりサルコイドーシス紹介例が多かったりする特殊な状況下であることが報告されていたためだ。

方法:
 われわれはシステマティックレビューおよびメタアナリシスを行い、画像上縦隔リンパ節腫大を指摘された連続患者を登録したサルコイドーシスのEBUS-TBNA診断の役割を検証した。PubMedなどの電子データベースを用いて文献をスクリーニングした。診断率、感度、特異度を算出。

結果:
 14の研究が登録された(2097人)。サルコイドーシスの頻度は中央値で15%だった。EBUS-TBNAによるサルコイドーシスの診断率は79%(標準偏差24%)であり、感度84%(95%信頼区間79–88%)、特異度100%(95%信頼区間99–100%)だった。スタディデザインによって異質性に影響がみられ、レトロスペティブデザインの研究はプロスペクティブのものよりも感度が不良であった((I2= 80.4%; P = 0.0001)。
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(文献より引用:感度、forest plot)

 線形回帰分析ではサルコイドーシスの頻度と感度の間に関連性は観察されなかった。
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(文献より引用)

結論:
 非選択患者/選択患者におけるサルコイドーシスの診断に対するEBUS-TBNAの結果は良好であった。各研究ごとの感度差を検証するために、さらなる質の高い研究が期待される。


by otowelt | 2014-12-17 00:11 | サルコイドーシス

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