ACT-1試験:小細胞肺癌のセカンドラインにおけるアムルビシンとトポテカンの比較

e0156318_1458348.jpg refractory SCLCに対してはアムルビシンが標準治療と考えてよさそうです。それにしてもアムルビシン最大投与数36コースとはなかなか・・・。

Joachim von Pawel, et al.
Randomized Phase III Trial of Amrubicin Versus Topotecan As Second-Line Treatment for Patients With Small-Cell Lung Cancer
JCO December 10, 2014 vol. 32 no. 35 4012-4019


背景:
 アムルビシンは第三世代のアントラサイクリン系抗癌剤で、トポイイソメラーゼII阻害薬である。アムルビシンは第2相試験で小細胞肺癌(SCLC)に良好な結果をもたらした。この第3相試験では、小細胞癌に対するアムルビシンとトポテカンのセカンドラインにおける効果と安全性を比較した。

方法:
 637人のsensitiveあるいはrefractory SCLCと診断された患者を2:1の割合でランダムにアムルビシン40mg/m2(day1-3)、またはトポテカン1.5mg/m2(day1-5)に割り付けた。プライマリエンドポイントは全生存期間(OS)とした。セカンダリエンドポイントは奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)、安全性とした。

結果:
 年齢中央値はアムルビシン群で62歳、トポテカン群で61歳だった。また、アムルビシン群においてパフォーマンスステータス(PS)0は29.7%、トポテカン群では33.8%だった。ED-SCLCはそれぞれ87.5%、87.8%だった。
 OS中央値はアムルビシン7.5ヶ月、トポテカンは7.8ヶ月(ハザード比0.880;P=0.170)だった。refractory SCLCにおいては、OS中央値は6.2ヶ月 vs. 5.7ヶ月(ハザード比0.77;P=0.047)だった。
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(文献より引用:OS、ITT)
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(文献より引用:OS、refractory SCLC)

 PFS中央値はアムルビシン4.1ヶ月、トポテカン3.5ヶ月(ハザード比0.802;P=0.170)、ORRは31.1%、トポテカン16.9%(オッズ比2.223;P<0.001)だった。
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(文献より引用:PFS)

 Grade3以上の緊急性のある毒性は、好中球減少(41% vs. 54%;P=0.004)、血小板減少(21% vs. 54%;P<0.001)、貧血(16% vs 31%;P<0.001)、感染(16% vs. 10%; P=0.043)、発熱性好中球減少(10% vs 3%;P=0.003)、心機能障害(5% vs 5%;P=0.759)、輸血率(32% vs. 53%; P<0.001)だった。
 NQO1の遺伝子多型は安全性と関連していなかった(アムルビシンの血液毒性と関連と過去に報告:J Clin Oncol 28:223s, 2010)。

結論:
 SCLCのセカンドラインにおいて、アムルビシンはトポテカンと比べて有意な生存期間の延長をもたらさなかった。OSには差はみられなかったものの、refractory SCLCに対するアムルビシン治療はOSを延長させる傾向にあった。


by otowelt | 2014-12-08 00:33 | 肺癌・その他腫瘍

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