AKITAネブライザーシステムによるブデソニド吸入はステップ5の気管支喘息のステロイド減量効果を有する

e0156318_12422916.jpg ネブライザーによる吸入ステロイド薬といえば、パルミコート®ですが、最新式のネブライザーシステムの話題です。

Claus Vogelmeier, et al.
Nebulised budesonide using a novel device in patients with oral steroiddependent asthma
ERJ December 10, 2014 ERJ-01520-2014


背景および方法:
 このステップ5の気管支喘息患者に対する第2/3相ランダム化プラセボ対照比較試験において、コンピューター制御のコンプレッサー吸入システム(AKITA)によるネブライザーブデソニド吸入の経口ステロイド減量に対する効果、安全性、忍容性を調べた。
 患者は18~65歳の経口ステロイド依存性喘息患者であり、18週間の治療にランダムに割り付けられた。治療は、2:1:1:1にAKITAによるブデソニド1mg吸入1日2回、同0.5mg1日2回、同プラセボ1日2回、オープンラベルのジェットネブライザーブデソニド吸入1mg1日2回の4群にランダムに割り付けられた。傾向ステロイドは14週目までに漸減された。
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(AKITAネブライザーシステム)

 AKITAブデソニド(Activaero GmbH, Gemuenden, Germany)は、従来のネブライザー吸入ステロイドの効果と安全性プロファイルを融合した製品であり、コンピューターで制御され、コンプレッサー作動式の吸入治療が可能である。そのため、患者の呼吸に合わせた効率的な吸入治療が提供できる。

結果:
 199人の患者が治療を開始した。プラセボよりもAKITAブデソニド1mg群の方が臨床的安定を維持したまま経口ステロイドを50%以上減量できる頻度が多かった(62.5% vs. 80%、差17.5%、95%信頼区間0.1–34.9%)、p=0.04)。ベースラインから18週目までの平均1秒量の改善は、AKITAブデソニド1mg群で239±460 mL(p<0.001)、同0.5mg群で126±345 mL(p=0.01)と有意な改善がみられたが、プラセボ93±419 mL(p=0.36)、従来のジェットネブライザー137±459 mL(p=0.18)では改善がみられなかった。また、AKITAブデソニド1mg群では喘息発作の頻度がプラセボやジェットネブライザーよりも低かった(7.5% vs. 17.5% vs. 22.5%)。すべての治療は忍容性が高かった。
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(文献より引用)

結論:
 経口ステロイド依存性喘息に対するAKITAによるブデソニド治療は、経口ステロイドの減量効果があり、呼吸機能の改善や喘息発作の軽減をもたらす。


by otowelt | 2014-12-24 00:27 | 気管支喘息・COPD

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