悪性胸膜中皮腫に対する化学療法の治療効果判定におけるFDG-PET の有用性

e0156318_11464189.jpg 実臨床に即した報告だと思います。

寺田貴普ら.
悪性胸膜中皮腫に対する化学療法の治療効果判定におけるFDG-PET の有用性.
日呼吸誌, 3(6): 794-799, 2014


背景:
 悪性胸膜中皮腫(malignant pleural mesothelioma:MPM)の治療効果判定におけるFDG-PETの有用性を検討した.

方法:
 2007 年1 月より2010 年5 月までに兵庫医科大学呼吸器内科で加療を行った,MPM 50 症例(上皮型
44 例,肉腫型3 例,2 相型3 例)が対象。当該50症例のうち,CTによる効果判定(modified RECIST基準)にて,CT-SDであったMPM 38症例を対象とした.

結果:
 通常のCTによる効果判定(modified RECIST 基準)では,PR 7 例,SD 38 例,PD 5 例であった.そのCTによる効果判定で,SD として同一グループとされた38 症例は,PETによる治療効果判定(metabolic
response:MR)により,PET-PR 9 例,PET-SD 16 例,PET-PD 13 例に層別化され,病勢制御率(PET-PR+SD)は65.8%であった.
 TTP中央値は,PET-PR 15.3ヶ月,PET-SD 17.6ヶ月,PET-PD 10.7ヶ月であり,統計学的に,PET-PD 群は,病勢が制御されたPET-PR+SD 群(TTP 中央値:17.6ヶ月)と比較して有意に短かった(p=0.0161).

結論:
 PET判定が予後不良群の検出に有用であることが示唆された.


by otowelt | 2014-12-25 00:56 | 肺癌・その他腫瘍

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