クリスマスBMJ:緩和ケア病棟の患者は週末・休日に亡くなりやすい?

 クリスマスBMJですが、真面目な内容だと思います。過去にもブログで同様の論文を取り上げたことがあります。

週末の在院は入院患者の死亡リスクを上昇?
COPD急性増悪による死亡リスクは平日より週末の方が高い

Raymond Voltz, et al.
Silent night: retrospective database study assessing possibility of “weekend effect” in palliative care
BMJ 2014; 349 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g7370 (Published 16 December 2014)


目的:
 平日と週末・休日の緩和ケア病棟の患者の死亡率を比較すること。

デザイン:
 レトロスペクティブデータベース研究

セッティング:
 ドイツの緩和ケア病棟

参加者:
 1997年1月1日から2008年12月31日までに緩和ケア病棟に入院した全患者

アウトカム:
 平日か、週末・休日といったものが死亡率に与える影響をPoisson回帰モデルを用いて解析する。

結果:
 合計2565人の患者が入院し、1325人の死亡が記録された。死亡した患者のうち、448人(33.8%)は週末・休日に死亡していた。週末・休日の死亡率は、平日と比較して18%高かった(死亡率比1.18, 95%信頼区間1.05 to 1.32; P=0.005)。病室の占有率が日によって異なる結果が得られたため、これを補正して解析した。すると、その影響はやや減少したものの、それでもやはり週末・休日の死亡率比は高かった(1.14, 95%信頼区間1.02to1.28;P=0.025)。
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(文献より引用)

結論:
 緩和ケア病棟の患者は週末や休日に亡くなるリスクが高い。本研究はプロスペクティブ研究ではなく、この相関の原因は分からない。


by otowelt | 2014-12-21 07:04 | その他

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