NSIPは原因により死亡リスクが異なる

e0156318_16214955.jpg 慢性過敏性肺炎をNSIPの範疇に含めている点については異論が出そうですが、そのままご紹介します。

Hilario Nunes, et al.
Nonspecific interstitial pneumonia: survival is influenced by the underlying cause
ERJ December 23, 2014 ERJ-01486-2013


背景:
 特発性NSIPは、膠原病や慢性過敏性肺炎を含むさまざまな疾患に関連する(その場合厳密にはidiopathicではないのだが)。「特発性」NSIPは、undifferentiated connective tissue disease (UCTD)の肺の表現型をみているのではないかとする知見がある。しかしながら、基礎の病態にNSIPのアウトカムが影響されるかどうかは不明である。

方法:
 このレトロスペクティブ試験において、生検で確定した127人のNSIPの患者(65人が女性、平均年齢は55±12歳)を登録した。生存はKaplan-Meier曲線を用いて評価し、log-rank testを用いて比較した。多変量解析がCoxモデルに基づいて行われた。

結果:
 15人(11.8%)が慢性過敏性肺炎、29人(22.8%)が膠原病、32人(25.2%)がUCTD(Kinderの基準を満たす)、51人(40.1%)が特発性NSIPと診断された。フォローアップ終了時(平均64±54ヶ月)には、生存期間は、それぞれの疫学的原因によって差がみられた(p=0.002)。
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(文献より引用)

 生存は特発性NSIPよりもUCTDの方が良好であった(p=0.02)。また、慢性過敏性肺炎の生存は特発性NSIPよりは不良である傾向にあった(p=0.087)。
 多変量解析では死亡を予測する因子として、治療反応性がないこと(ハザード比10.38、95%信頼区間3.1~34.2, p=0.0001)、慢性過敏性肺炎の診断(ハザード比2.17、95%信頼区間1.05~4.47、p=0.035)が同定された。
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(文献より引用)

結論:
 NSIPのアウトカムはその原因によって異なり、慢性過敏性肺炎は最も高い死亡率である。UCTDは膠原病関連NSIPと差はなく、また特発性NSIPよりも予後は良好であった。


by otowelt | 2015-01-05 00:47 | びまん性肺疾患

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