韓国における職業関連肺癌

e0156318_14124865.jpg 職業関連肺癌は日本だけでなく世界的にも不透明な部分が多いです。

Lee YI, et al.
Work-relatedness of lung cancer by smoking and histologic type in Korea.
Ann Occup Environ Med. 2014 Dec 1;26(1):43.


目的:
 この研究は職業性肺癌に関連する原因や、その職業との関係、職業-肺癌の組織分類の関連性を調べることである。

方法:
 われわれは2013年に韓国で行われた職業サーベイランスシステムのデータを用いた。また、インタビューにおいて肺癌と診断された1404人のデータを抽出した。

結果:
 登録者のうち、69.3%が男性で、30.7%が女性だった。喫煙ステータスにかかわらず、現喫煙者は肺癌患者のうち最も多く(35.5%)、次いで非喫煙者(32.3%)、既喫煙者(32.2%)だった。アスベスト(1.0%)、結晶シリカ(0.9%)がもっともよくみられる確定的な職業関連肺癌の原因物質であった。確定ではないものの、可能性が高い物質として非ヒ素系殺虫剤(2.8%)、ディーゼルエンジン(1.9%)、アスベスト(1.0%)が多かった。
 組織型は、腺癌が41.7%で、次いで扁平上皮癌が21.2%だった。現喫煙者・非喫煙者の間では、扁平上皮癌が最もよくみられる組織型であった。

結論:
 韓国においておよそ肺癌の9.5%が職業関連肺癌であった。結晶シリカ、アスベスト、ディーゼルエンジンといった特定の原因物質は考慮する必要があるだろう。


by otowelt | 2015-01-08 00:47 | 肺癌・その他腫瘍

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