COPD-LUCSS:COPD患者における肺癌リスクの予測スコア

e0156318_23175684.jpg 個人的に興味深い研究です。

Juan P. de-Torres, et al.
Lung Cancer in COPD Patients: Development and Validation of the COPD LUng Cancer Screening Score (COPD-LUCSS)
Am J Respir Crit Care Med. First published online 18 Dec 2014


背景:
 COPDの患者は肺癌のリスクが高く、スクリーニングプログラムの診断能を改善させる潜在的な標的疾患でもある。

目的:
 COPD患者における肺癌の予測スコアを構築すること。

方法:
 The Pamplona-IELCAP LCscreening study (P-IELCAP)およびthe Pittsburgh Lung Screening Study (PLuSS)のデータベースを用いて解析した。呼吸機能検査を受けたCOPD患者のみを本研究に登録した。ロジスティック回帰分析により、PLuSSにおいてどの因子が独立して肺癌に関連しているかを同定し、P-IELCAPにおいてCOPD患者における肺癌のスクリーニングスコア(COPD-LUCSSスコア)を構築した。

結果:
 回帰分析により、60歳超、BMI 25 kg/m2未満、、喫煙歴が60pack-years超、気腫の存在は肺癌の診断に独立して関連していたため、これらをCOPD-LUCSSスコアに組み入れ、0-10点で計算できるようにした。スコアリングの点数は、logハザード比をもとに決定した。
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(文献より引用)

 COPD-LUCSSリスクカテゴリーを2分し、低リスク(0-6点)、高リスク(7-10点)とした。
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(文献より引用)

 その結果、低リスク患者と比較すると、高リスク患者ではいずれのコホートにおいても肺癌のリスクが3.5倍高かった。
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(文献より引用)

結論:
 COPD-LUCSSはCOPD患者においては肺癌リスクをより予測することができるスコアである。


by otowelt | 2015-01-19 00:36 | 気管支喘息・COPD

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