ゲフィチニブ中断後のdisease flareの頻度:4%

e0156318_14124865.jpg 非常に興味深い報告です。

Hiroaki Akamatsu, et al.
Disease flare after gefitinib discontinuation
Respiratory Investigation, Published Online: January 09, 2015


背景:
 近年のレトロスペクティブ解析では、EGFR-TKIに耐性を持った非小細肺癌の患者の23%がEGFR-TKI終了後に「disease flare」を起こすと報告されている。しかしながら、この研究には限界があり、この現象を詳細に解明するためにさらなる調査が必要である。

方法:
 われわれは、2007年1月から2010年12月までの間、ゲフィチニブ単独治療を受けた既往のあるEGFR遺伝子変異のある進行肺腺癌の診療録をレビューした。
 「Disease flare」は、ゲフィチニブ中断後に起こった予期せぬ介入(放射線治療あるいは胸腔ドレナージなど)、入院、病状悪化による死亡、と定義した。

結果:
 適格基準を満たした52人(年齢中央値67.5歳、男性30人、ECOG PS0-1 46人、Exon 19 33人/Exon 21 19人)のうち、2人のみがdisease flareを経験した(4%、95%信頼区間1-13%)。両症例ともゲフィチニブ中断後からflareまでの期間は11日であり、脳がflareの主座であった。ゲフィチニブ投与後の生存期間は、flareのみられた患者では有意に短縮していた(それぞれ78日、97日 vs. 388日[flareのなかった患者と比較])。
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(文献より引用)

結論:
 過去に報告されている(23%、9%)よりも、ゲフィチニブ中断後のdisease flareは低い頻度であったが、予後は過去の報告と同じく不良であった。


by otowelt | 2015-01-27 00:48 | 肺癌・その他腫瘍

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