活動性肺結核の患者において、女性・長期の症状は気管支結核の存在を予測する

e0156318_14341052.jpg 気管支結核に関する研究です。素晴らしい論文です。それにしても韓国では結核患者さんに対して呼吸機能検査が実施できるのでしょうか。

Sung-Soo Jung, et al.
Incidence and clinical predictors of endobronchial tuberculosis in patients with pulmonary tuberculosis.
Respirology, Article first published online: 26 JAN 2015


背景および目的:
 プロスペクティブ研究がないため、気管支結核の頻度や予測因子については不透明である。われわれの目的は、活動性肺結核の患者における気管支結核の頻度や予測因子を調べることである。

方法:
 われわれはプロスペクティブにすべての肺結核患者に対して気管支結核を同定するために気管支鏡検査をルーチンに実施した。気管支結核の予測因子を解明するために、臨床所見、気管支鏡所見が解析された。

結果:
 429人の肺結核患者に対して気管支鏡検査が実施された。それらのうち、233人(54.3%)に気管支結核所見が得られた。そのほとんどが葉気管支に狭窄が観察された。全体の53.7%に咳嗽症状がみられた。気管支結核の患者は塗抹陽性になる頻度が高かった(232人vs. 134人、p<0.001)。
 女性(オッズ比4.35、95%信頼区間1.78-10.63)、長期の症状(>4週間、オッズ比1.86、95%信頼区間1.05-5.46)、結核の既往歴がないこと(オッズ比4.16、95%信頼区間1.22-14.18)は活動性肺結核患者における気管支結核の合併を予測する独立因子であった。
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(文献より引用)

 ほとんどの気管支結核/肺結核の患者は軽度の狭窄を有しており、それらの20%以上は診断時に重度の狭窄を有していた。気管支結核があった患者は、その後気管支狭窄が遷延しているかどうかフォローアップ気管支鏡を実施された。気管支腔の3分の1以上が狭窄していた遷延性気管支狭窄患者は145人中30人(20.7%)だった(54人はフォローアップロス)。狭窄長が長い症例や1秒量の減少は遷延性気管支狭窄のリスク因子であった。

結論:
 活動性肺結核のある患者の50%以上に気管支結核が観察された。女性、長期の症状は気管支結核合併の主要な予測因子であった。気管支狭窄をきたす一部の活動性結核の患者では、気管支鏡で迅速に診断をつけることを考慮すべきであろう。


by otowelt | 2015-02-13 00:52 | 抗酸菌感染症

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