過剰な坐位(特にテレビ視聴)は睡眠の質を悪化させる
2015年 02月 12日
ここ数年でよくテーマになるテレビ視聴と疾患リスクの話です。テーマがテーマなので面白論文かなと思っていましたが、こうやってトップジャーナルに真剣に論じられると、テレビ視聴時間というのが将来的に本当にリスク因子としてメジャーになるかもしれませんね。
Matthew P. Buman, et al.
Sitting and Television Viewing: Novel Risk Factors for Sleep Disturbance and Apnea Risk? Results from the 2013 National Sleep Foundation Sleep in America Poll.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-1187
背景:
過剰な坐位は、心血管系疾患、糖尿病、精神科疾患、総死亡の新たなリスク因子として注目されている。坐位とは異なり、身体活動は良好な睡眠と閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の低リスクと関連している。しかし、坐位と睡眠/OSAとの関連性については不透明である。われわれは、総坐位時間およびテレビ視聴中の坐位が、睡眠時間やその質、OSAリスク、眠気と関連しているかどうか調べた。
方法:
本研究は、2013年に実施された23~60歳の1000人を対象とした横断研究である。総坐位時間、坐位によるテレビ視聴時間、睡眠時間とその質、OSAリスク、日中の眠気について調べた。
結果:
交絡因子(BMI、身体活動)の補正後、1日あたりの総坐位時間が増えるたびに睡眠の質が悪化していくことがわかった(オッズ比1.06、95%信頼区間1.01-1.11)。しかし、睡眠に関するアウトカム(睡眠時間を含む)、OSAリスク、日中の眠気について影響はみられなかった。
坐位によるテレビ視聴時間については、増加するたびに入眠潜時の延長(30分以上)(オッズ比1.15、95%信頼区間1.04-1.27)、早朝覚醒(オッズ比1.12、95%信頼区間1.03-1.23)、睡眠の質の不良(オッズ比1.12、95%信頼区間1.02-1.24)、OSAの高リスク(オッズ比1.15、95%信頼区間1.04-1.28)と関連していた。
結論:
過剰な坐位は、睡眠の質の不良と関連している。坐位でテレビを視聴することは、睡眠の質の不良とOSAリスクと関連しており、睡眠障害や無呼吸の重要なリスク因子かもしれない。
Matthew P. Buman, et al.
Sitting and Television Viewing: Novel Risk Factors for Sleep Disturbance and Apnea Risk? Results from the 2013 National Sleep Foundation Sleep in America Poll.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-1187
背景:
過剰な坐位は、心血管系疾患、糖尿病、精神科疾患、総死亡の新たなリスク因子として注目されている。坐位とは異なり、身体活動は良好な睡眠と閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の低リスクと関連している。しかし、坐位と睡眠/OSAとの関連性については不透明である。われわれは、総坐位時間およびテレビ視聴中の坐位が、睡眠時間やその質、OSAリスク、眠気と関連しているかどうか調べた。
方法:
本研究は、2013年に実施された23~60歳の1000人を対象とした横断研究である。総坐位時間、坐位によるテレビ視聴時間、睡眠時間とその質、OSAリスク、日中の眠気について調べた。
結果:
交絡因子(BMI、身体活動)の補正後、1日あたりの総坐位時間が増えるたびに睡眠の質が悪化していくことがわかった(オッズ比1.06、95%信頼区間1.01-1.11)。しかし、睡眠に関するアウトカム(睡眠時間を含む)、OSAリスク、日中の眠気について影響はみられなかった。
坐位によるテレビ視聴時間については、増加するたびに入眠潜時の延長(30分以上)(オッズ比1.15、95%信頼区間1.04-1.27)、早朝覚醒(オッズ比1.12、95%信頼区間1.03-1.23)、睡眠の質の不良(オッズ比1.12、95%信頼区間1.02-1.24)、OSAの高リスク(オッズ比1.15、95%信頼区間1.04-1.28)と関連していた。
結論:
過剰な坐位は、睡眠の質の不良と関連している。坐位でテレビを視聴することは、睡眠の質の不良とOSAリスクと関連しており、睡眠障害や無呼吸の重要なリスク因子かもしれない。
by otowelt
| 2015-02-12 00:34
| 呼吸器その他