COPD急性増悪予防効果が最も高いLAMA:アクリジニウム(エクリラ®ジェヌエア)

e0156318_23175684.jpg 呼吸器内科医の方々はご存知かもしれませんが、杏林製薬からの「エクリラ®400μgジェヌエア30吸入用」、「エクリラ®400μgジェヌエア60吸入用」が今年1月に承認されています。ウメクリジニウムは合剤しかありませんので、LAMA単剤としてはスピリーバ®、シーブリ®に次いで3剤目になります。
 エクリラは作用発現が早いのですが、1日2回吸入という点がコンプライアンスの観点でデメリットになります。

 せっかくなので、LAMAおよびLAMA/LABAについてまとめておきましょう。

●LAMA
 チオトロピウム ・・・ スピリーバ®ハンディヘラー・レスピマット
 グリコピロニウム ・・・ シーブリ®ブリーズヘラー
 アクリジニウム ・・・ エクリラ®ジェヌエア

●LAMA/LABA
 ウメクリジニウム/ビランテロール ・・・ アノーロ®エリプタ
 グリコピロニウム/インダカテロール ・・・ ウルティブロ®ブリーズヘラー
 チオトロピウム/オロダテロール ・・・ 商品名未定 レスピマット


 最近メタアナリシスが発表されていたのでご紹介します。

Oba Y, et al.
Comparative efficacy of long-acting muscarinic antagonists in preventing COPD exacerbations: a network meta-analysis and meta-regression.
Ther Adv Respir Dis. 2015 Jan 12. pii: 1753465814565624.


背景:
 われわれは、現在使用可能な長時間作用性抗コリン薬(LAMA、例:チオトロピウムハンディヘラー・レスピマット、アクリジニウム、グリコピロニウム)のCOPD急性増悪の予防効果についてのネットワークメタアナリシスを実施した。

方法:
 ランダム化比較試験で少なくとも12週間の治療を実施し、LAMAとプラセボを比較した研究を含めた。抽出したデータについてネットワークメタアナリシスを実施した。

結果:
 27の研究、48140人の患者が登録された。
 プラセボと比較して、すべてのLAMAは中等症~重症のCOPD急性増悪を予防した。しかしながら、LABAについてはそれらの急性増悪を予防する効果に有意差はみられなかった。少なくとも6ヶ月治療をおこなった例についてサブグループ解析を行うと、グリコピロニウムが最も予防効果が低く、アクリジニウムが最も予防効果が高かった。

結論:
 すべてのLAMAは等しく中等症~重症のCOPD急性増悪の予防効果を有していた。少なくとも6ヶ月治療を実施した場合、アクリジニウムがもっともそのリスクを軽減することがわかった。LABAの併用にはLAMAのCOPD急性増悪予防効果を追加的に高める作用は観察されなかった。


by otowelt | 2015-02-07 01:23 | 気管支喘息・COPD

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