特発性間質性肺炎を合併した肺癌の治療アウトカムは特にIPFで不良

e0156318_17553353.jpg IIPsにCOPが含まれるのは分かるのですが、肺癌などの合併症を論じる上で他のIIPsと一緒にすると違和感を感じます。また、治療モダリティがいっしょくたに解析されています。

Kreuter M, et al.
Treatment and outcome of lung cancer in idiopathic interstitial pneumonias.
Sarcoidosis Vasc Diffuse Lung Dis. 2015 Jan 5;31(4):266-74.


背景:
 特発性間質性肺炎(IIPs)は肺癌のリスクを上昇させる。しかしながら、予後や治療効果についてのデータに乏しい。われわれは、肺癌を合併したIIPs患者のアウトカムを解析した。

方法:
 間質性肺疾患センターにおいてIIPsと診断された患者で、肺癌の診断を受けたものを本研究に登録した。

結果:
 265人の特発性肺線維症(IPF)、142人のNSIP、71人の特発性器質化肺炎(COP)のうち、それぞれ16%、4%、6%が肺癌と診断された。
 IPFの患者は93%が男性、年齢中央値は67歳、%努力性肺活量 82%、%DLCO 41%、平均生存期間20ヶ月であった。NSIPの患者は67%が男性、年齢中央値は70歳、%努力性肺活量 72%、%DLCO 43%、平均生存期間35ヶ月であった。COPの患者は50%が男性、年齢中央値は66歳、%努力性肺活量 93%、%DLCO 77%、平均生存期間88ヶ月であった。
 肺癌治療による有意な毒性は、IPF患者の55%、NSIP患者の20%、COP患者の0%に起こった。術後30日死亡はIPF患者で25%、NSIP/COP患者で0%だった。また放射線肺炎はIPF患者の24%に起こった。

結論:
 IIPsにおいて肺癌はよくみられる合併症であり、他のIIPsと比較して生存アウトカムが不良である。とりわけIPFでは、肺癌治療はその毒性の高さと関連していた。


by otowelt | 2015-02-24 00:13 | 肺癌・その他腫瘍

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