気管支鏡における経肺実質生検の有用性(BTPNA)

e0156318_13331132.jpg Thoraxから気管支鏡の新しい手技の話題です。本研究では「BTPNA」と名付けられています。

Felix JF Herth, et al.
Bronchoscopic transparenchymal nodule access (BTPNA): first in human trial of a novel procedure for sampling solitary pulmonary nodules
Thorax, Published Online First 6 March 2015


概要:
 われわれは、孤立性肺結節(SPN)を経肺実質的(transparenchymal)アプローチによって得られた検体で診断し、ヒトを用いた最初の研究としてこの結果を報告する。

方法:
 この研究はプロスペクティブ介入研究であり、CTによるスクリーニングによって肺癌が疑われたSPNのある患者を登録した。個々のCT結果に基づいて、気道から結節影への刺入点(POE)を定め、無血管領域を貫通する経路をはじき出した。被験者は処置後6ヶ月までフォローアップされた。結節への到達と生検について評価した。
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(BTPNA処置:文献より引用・作成)

結果:
 12人の患者が登録された。10人が“トンネル経路”によって処置を受け、有害事象は報告されなかった。2人はこの処置によって診断できなかった。12人中適切な生検は10人(83%)でおこなわれ、外科的な組織診断と相関がみられた。切除肺葉の観察では、この処置による安全性の懸念が増えることはなく、結節に対するこの処置は妥当であると考えられる。

結論:
 ヒトのSPNに対する初めての経肺実質生検の研究の結果、本手技は実施可能な気管支鏡手技である。さらなるランダム化比較試験が望まれる。


by otowelt | 2015-03-19 00:10 | 気管支鏡

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