肥満喘息の患者に対する減量は有効

e0156318_2255625.jpg 平均BMI45.9の女性において“気道過敏性あり”というのはどこまで信頼できるのでしょうか・・・。

Smita Pakhale, et al.
Effects of weight loss on airway responsiveness in obese asthmatics:
Does weight loss lead to reversibility of asthma?
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-3105


背景:
 肥満と気管支喘息の広まりは公衆衛生上懸念される主要な問題である。喘息―肥満の関連性はこれまで広く研究されてきたが、気道過敏性に対する減量の効果についてはほとんど考察されていない。われわれの研究の目的は、成人の肥満喘息患者に対して減量が喘息重症度を軽減するかどうか調べることである。

方法:
 このプロスペクティブ並行群間試験において、われわれは18~75歳の22人の肥満喘息患者を登録した。具体的にはBMIが32.5kg/m2超、気道過敏性を有するもの(メサコリンPC20<16mg/mL)である。3ヶ月の行動的減量プログラムを16人に実施し、残り6人をコントロール群とした。プライマリアウトカムは、3ヶ月間の気道過敏性の変化である。また、セカンダリアウトカムには呼吸機能検査の変化、喘息コントロール、QOLを設定した。

結果:
 患者の研究登録時の平均年齢は44±9歳であり、95%が女性で平均BMIは45.9±9.2であった。3ヶ月後、プログラム介入群の平均体重減少は16.5±9.9kgであり、コントロール群は体重が0.6±2.6kg増加した。減量によってメサコリンに対する気道過敏性は有意に改善した(p=0.009)。また1秒量(p=0.009), 努力性肺活量(p=0.010), 喘息コントロール(p<0.001), 喘息QOL(p=0.003)も有意に改善した。身体活動レベルも向上した。

結論:
 肥満喘息の患者において、減量は喘息重症度を軽減し、気道過敏性、喘息コントロール、呼吸機能、QOLも改善させた。


by otowelt | 2015-03-20 00:46 | 気管支喘息・COPD

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