高齢者やpMDI使用者では不適切な吸入が多い

e0156318_16211167.jpg 吸入補助器具がなければ、pMDIを吸うのは難しいと思います。近い将来、患者の吸気を感知するタイプの新しい吸入薬が登場する予定です。

Yusuf Aydemir, et al.
Assessment of the factors affecting the failure to use inhaler devices before and after training
Respiratory Medicine, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.rmed.2015.02.011


背景:
 慢性呼吸器疾患に対して吸入デバイスが使用されているが、しばしば不適切な使用が行われている。正しい使い方を教えてもらうことの効果についてはまだよくわかっていない。正しい吸入方法を教えてもらっているにもかかわらず、不適切な使用を続ける患者もいる。この研究の目的は、吸入デバイスの使用法について患者に指導を行うことで、その不適切使用がどのように変化するか調べることである。

方法:
 342人の連続患者が本研究に登録された。面と向かって吸入指導を行う前後で患者が正しく使えているかどうかスコア化して評価した。

結果:
 指導前、ドライパウダー吸入器(DPI)では適切な使用は58.9%であった。また加圧式定量噴霧式吸入器(pMDI)では31.1%と低かった。適切な使用に影響を与える因子は、教育水準、性別、居住地(田舎)、罹病期間、呼吸器科医にフォローアップされているかどうか、であった。
 指導後、DPIでは92.6%、pMDIでは45.2%が適切に使用できていた。
 不適切な使用に対して与える影響は、高齢とpMDIの使用であった。

結論:
 吸入薬を処方する際、内科医は面と向かって患者に吸入技術を指導すべきである。訓練によっても、高齢患者やpMDIを使用している患者では不適切な使用が多い。そのためこういった患者では別の治療選択肢を提示すべきかもしれない。


by otowelt | 2015-04-21 00:09 | 気管支喘息・COPD

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