ATS2015:IPFに対するピルフェニドンは重症度を問わず早期治療が望ましい

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 診断がつけば即治療、というのが標準治療になると思われます。ただ、やはりピルフェニドンの長期使用では副作用がネックになりそうです。

C. Albera, et al.
Pirfenidone is Efficacious in Patients with Idiopathic Pulmonary Fibrosis (IPF) and Mild Restrictive Disease
ATS 2015, A15, Mini Symposium


背景:
 特発性肺線維症(IPF)は進行性の不可逆性致死的疾患である。呼吸機能が比較的保たれた時点での早期治療はアウトカム改善をもたらすかもしれないが、この仮説を裏付けるデータは不足している。そこで、われわれはピルフェニドンの12ヶ月時点での効果を疾患重症度(努力性肺活量[FVC]、GAPステージで規定)によって層別化し解析した。

方法:
 CAPACITY/ASCEND試験でピルフェニドンに割り付けられた患者の効果アウトアム(FVC、6分間歩行距離、UCSD SOBQ[いわゆるmodified BODE])を解析し、患者群はベースラインのFVC(80%以上あるいは80%未満)、GAPステージ(GAP1、GAP2-3)によって層別化した。

結果:
 ベースラインのFVCやGAPステージを問わず、FVCの減少はピルフェニドン群ではプラセボ群よりも軽度であった。また、GAPステージを問わず6分間歩行距離もピルフェニドン群の方が維持できた。
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(ATS2015 Abstractより引用)

結論:
 プラセボ群ではIPFは重症度を問わず疾患進行がみられたため、早期の治療介入が必要であると考えられた。軽症であろうと重症であろうと診断後は早期に治療介入し、呼吸機能を保持することが重要である。


by otowelt | 2015-05-18 00:51 | びまん性肺疾患

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