ATS2015:非HIV-PCPにおけるリンパ球数はCD4陽性細胞数と関連している

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 PCP患者におけるリンパ球数はCD4陽性細胞数と相関性があるという報告です。

Z. Tong, et al.
Absolute Lymphocyte Count is Useful in the Early Recognition of Pneumocystis Pneumonia in Immunocompromised Human Immunodeficiency Virus (HIV)-Negative Patients
ATS 2015, A16, Mini Symposium


背景:
 CD4陽性細胞数は、ニューモシスチス肺炎の発症を予測する有用なマーカーであると考えられているが、リンパ球絶対数(ALC)がCD4陽性細胞と相関性があるという報告はHIV感染患者において少数あるのみである。その他の免疫抑制状態の患者においてこれら2つの関連性については調べられていない。

目的:
 PCPの早期同定のためにALCがどの程度の診断的価値を有するか調べる。

方法:
 PCPのリスクにある患者をレトロスペクティブに3年調べた。ALCとCD4陽性細胞数の関連を調べた。

結果:
 186人の患者が登録され、74人がPCP、112人が非PCPであった。ALCとCD4陽性細胞数の間におけるスピアマン相関係数は0.619 (95%信頼区間0.444 - 0.765, p < 0.001)であった。PCP診断に対するALCのROC AUCは0.717 (95%信頼区間0.641 - 0.793)だった。ALCカットオフ値9500/μLにおける感度、特異度、陽性尤度比、陰性尤度比、陽性的中率、陰性的中率は77.03%, 64.29%, 2.16, 0.36, 58.9%, 80.9%であった。

結論:
 非HIV患者の免疫不全状態においてALCは有意にCD4陽性細胞数と関連していた。PCPの早期同定のためのALCは有用である。


by otowelt | 2015-05-18 01:37 | 感染症全般

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