血中好酸球数はCOPDに対するICS効果をはかる有用な指標

e0156318_12352325.jpg 将来的にはCOPDに対するICSの使用について好酸球数が予測因子になるでしょう。

Steven Pascoe, et al.
Blood eosinophil counts, exacerbations, and response to the addition of inhaled fluticasone furoate to vilanterol in patients with chronic obstructive pulmonary disease: a secondary analysis of data from two parallel randomised controlled trials
Lancet Respiratory Medicine, Published Online: 12 April 2015


背景:
 COPD患者に対する吸入ステロイド薬(ICS)の短期使用の利益は、好酸球性気道炎症のある患者で大きいとされている。われわれは、発作の頻度をアウトカムとし、血中好酸球数がICS(フルチカゾンフランカルボン酸[FF])の長期使用の有効性をはかるバイオマーカーとなりうるかどうか調べた。

方法:
 われわれは2つのランダム化二重盲検試験(反復研究)のpost-hoc解析を実施した。この研究は、過去1年に急性増悪を1回以上起こした中等症以上のCOPD患者に対する、ビランテロール25 μg+FF 50 μg, 100 μg, 200 μgをビランテロール25 μgと比較したものである。われわれは、急性増悪率をベースラインの好酸球数に応じて(2%未満、2%以上)分類し、層別化解析した。

結果:
 3177人の患者が解析に組み込まれた、2083人(66%)が好酸球数2%以上であった。すべてのICS使用群において、好酸球数が2%以上の患者においてFF+ビランテロールはビランテロール単独と比較して急性増悪を29%減少させた(患者1日あたり年間平均0.91回 vs 1.28回; p<0.0001)。好酸球数が2%未満の患者では、この減少は10%だった(0.79 vs 0.89; p=0.2827)。好酸球数が2%~4%の患者群ではICSによる急性増悪の減少の頻度は24%、4~6%の患者群では32%、6%以上の患者群では42%だった。ビランテロール単独群の患者において、COPD急性増悪は好酸球数パーセンテージの多いカテゴリーでより多く観察された。トラフ1秒量の改善、肺炎リスクについては好酸球数と関連はみられなかった。

結論:
 好酸球数は、COPD患者におけるICSの効果を示す有用なバイオマーカーである。


by otowelt | 2015-05-13 00:47 | 気管支喘息・COPD

<< ATS2015の予習:COPD... 同種造血幹細胞移植後の閉塞性細... >>