ATS2015:関節リウマチ関連間質性肺疾患と抗CCP抗体の関連

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 RA-ILDの患者さんは当院にも多数来院されます。

S. Matson, et al.
The Predictive Value of CCP Antibodies in Rheumatoid-Arthritis Interstitial Lung Disease
ATS 2015, A26, Poster Discussion Session


背景:
 関節リウマチ(RA)はアメリカ人の成人の1%にみられるcommon diseaseである。これに関連する間質性肺疾患(RA-ILD)は、患者の60%にものぼるほどよくみられる病態である。RAに特異的とされる抗CCP抗体が高値であることはRA-ILDのリスクを上昇させるかもしれない。われわれは、この関連性について調べた。

方法:
 RA-ILD患者54人およびコントロール患者(胸部画像でUIPあるいはNSIPを疑われたがRAのないもの)111人を登録。抗CCP抗体陽性と臨床的な特徴をこの2群において比較検討した。

結果:
 RA患者54人のうち、抗CCP抗体は既往喫煙者(85% vs. 54%, p=0.012)や男性(92% vs. 52%, p=0.001)で有意に高かった。胸部HRCTにおいてUIPパターンが観察されたのは抗CCP抗体陽性患者であった(非UIPと比較、60% vs. 39%, p=0.009)。

結論:
 RA患者において抗CCP抗体は男性、喫煙者に多かった。これは臨床的なRA-ILDフェノタイプと関連している。抗CCP抗体は胸部画像上UIPパターンの患者に多くみられた。


(補足)
 fibrobrastic foci score、germinal centers score がUIP/IPFとUIP/RAの鑑別に有用であるという報告も同セッションで報告されています。

Y. Tsuchiya, et al.
Usual Interstitial Pneumonia Preceding Rheumatoid Arthritis: Clinical and Histologic Features
ATS 2015, A26, Poster Discussion Session



by otowelt | 2015-05-18 07:58 | びまん性肺疾患

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