バーチャル気管支鏡画像作成における有用なCTスライス厚に関する検討

e0156318_9511053.jpg 当院はLung pointを使用しています。Lung pointは部位によっては誘導困難な症例があることが過去に報告されていますが、描出は簡便です。

村上靖ら
Bf-NAVI®を用いたバーチャル気管支鏡画像作成における有用なCTスライス厚に関する検討
気管支学:37(2),153─158,2015


背景:
 Bf-NAVI®は本邦で普及しつつあるバーチャル気管支鏡ナビゲーション(virtual bronchoscopic navigation:VBN)システムで,肺末梢病変の診断に有用である.Bf-NAVIに使用するCTスライス厚は1.0 mm以下が推奨されているが,VBNに最適なスライス厚はわかっていない.

対象と方法:
 2013年8月から10月までに当院でBf-NAVIによるVBNを併用し肺末梢病変の気管支鏡検査を行った30名を対象とし,CTからスライス厚0.5 mmと1.0 mmの2通りのDICOMデータを出力,Bf-NAVIで仮想画像を作成し比較検討を行った.

結果:
 対象病変の大きさ(中央値)は23.2 mm.仮想画像作成に要した時間(中央値)はスライス厚0.5 mm:13.0分,1.0 mm:8.3分で,1.0 mmの方が有意に短かった(p<0.01).自動描出できた気管支次数(中央値)は0.5 mm:5次,1.0 mm:4次(p=0.16)で,30名中20名(67%)において0.5 mmの方がより末梢の気管支まで描出できた.自動描出で病変までの全経路を描出できた症例は0.5 mm:11名(37%),1.0 mm:5名(17%)と0.5 mmに多くみられた(p<0.01).

結論:
 Bf-NAVIを用いたVBNにおいて,スライス厚0.5 mmのDICOMデータは,仮想画像作成に要する時間は長いが,より末梢の気管支まで描出可能であり有用と考えられた.


by otowelt | 2015-04-18 08:46 | 気管支鏡

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