進行非小細胞肺癌に対する抗PD-1抗体ペンブロリズマブの有効性

e0156318_10111651.jpg  すでに肺癌を専門にしているドクターはご存知のことと思います。FDAがメラノーマに対して承認したため、有名な薬剤です。イピリムマブとの比較試験の結果がAACRとNEJMに発表されているので、そちらの方に注目が集まっているようです。

Edward B. Garon, et al.
Pembrolizumab for the Treatment of Non–Small-Cell Lung Cancer
NEJM, April 19, 2015DOI: 10.1056/NEJMoa1501824


概要:
 進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者495人を、ペンブロリズマブ(pembrolizumab)投与により利益がみられると予想されるPD-1 ligand1(PD-L1)発現レベルを特定するためのトレーニング群(182人)と、これにより同定されたPD-L1発現レベルの奏効率を検証するバリデーション群(313人)に分け、ペンブロリズマブ2mg/kgまたは10mg/kgを3週ごとに、あるいは10mg/kgを隔週で投与した。
 腫瘍標本におけるPD-L1の発現レベルを分析し、細胞膜PD-L1染色腫瘍細胞比で解析。客観的奏効は、9週ごとにCTあるいはMRIを施行し、RECISTに基づいて判定をおこなった。
 全体の客観的奏効率は19.4%で、奏効維持期間は12.5ヶ月、無増悪生存期間は3.7ヶ月、全生存期間は12.0ヶ月だった(中央値)。バリデーション群で閾値(PD-L1発現レベル50%以上)を満たす患者73人における奏効率は45.2%(95%信頼区間33.5~57.3%)だった。無増悪生存期間中央値は6.3ヶ月(95%信頼区間2.9~12.5)で、全生存期間中央値は未到達(95%信頼区間13.7~)だった。
 ペンブロリズマブは進行NSCLC患者において、治療歴を問わず抗腫瘍活性をもたらし、忍容性も良好であった。また、同有効性をPD-L1発現レベルによって同定することも可能であった。


by otowelt | 2015-04-22 00:27 | 肺癌・その他腫瘍

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