ATS2015:非嚢胞性線維症の気管支拡張症は、嚢胞性線維症の気管支拡張症より予後良好

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 海外では嚢胞性線維症の気管支拡張症の方が多いこともあるんだなとしみじみ感じます。そう考えると、アジアの気管支拡張症の生命予後はまだ長い方なのでしょう。

D. Hayes, et al.
Survival in Advanced CF and Non-CF Bronchiectasis, [Publication Page: A2447]
ATS2015, B14, Mini Symposium


背景:
 非嚢胞線維症(CF)気管支拡張症のエビデンスは蓄積されており、通常のCF気管支拡張症とは異なることが示唆されている。進行性の両気管支拡張症の生存期間の違いについてはほとんどデータがない。

方法:
 UNOSデータベースを用いて、1987年から2013年の間に肺移植の候補となった非CF/CF気管支拡張症の患者を登録した。患者の生存期間を解析した。

結果:
 2940人の気管支拡張症の肺移植候補が登録された(220人:非CF、2720人:CF)。2228人が単変量CoxおよびKapalan-Meier生存解析を実施され、1623人が多変量Coxモデルを用いて解析された。
 単変量解析では、CFと比較して非CF気管支拡張症は有意に生存期間が長かった(ハザード比0.536、95%信頼区間0.409-00.701、p < 0.001)。Kaplan-Meier曲線を以下に示す(p < 0.0001)。
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(Abstractより引用)

 潜在的な交絡因子で補正をした多変量Coxモデルでは、肺移植候補となった非CF気管支拡張症患者において有意な死亡リスクの低下がみられた(ハザード比0.622; 95%信頼区間0.444-0.872; p = 0.006)。

結論:
 肺移植候補となった進行期の気管支拡張症の患者の死亡リスクは、非CF患者の方が低い。


by otowelt | 2015-05-19 06:01 | 呼吸器その他

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