ATS2015:自宅で受動喫煙にさらされているとCOPD急性増悪のリスクが高くなる

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N. Putcha, et al.
Understanding the Impact of Passive Smoke Exposure on Outcomes in COPD.
ATS2015, C15, Mini Symposium


背景:
 受動喫煙はCOPDの発症に関連しアウトカムを不良にさせるとされている。われわれは、受動喫煙がもたらす影響について調べた。

方法:
 SPIROMICSコホートにおけるCOPD患者を解析した。受動喫煙は、過去7日間の曝露歴、喫煙者が自宅に同居しているかどうか、過去の長期的曝露歴について調べた。

結果:
 COPD患者1580人が登録され、平均年齢は65±7.9歳だった。平均1秒量は予測値の61±23.2%だった。42%が女性で、15%がアフリカ系アメリカ人、32%が現喫煙者であった。
 喫煙者と同居している登録者ではSGRQスコアが高く(β 3.11; 95%信頼区間0.96, 5.25), SF12が低く(β -1.40; 95%信頼区間-2.77, -0.03), CATスコアが高く(β 1.31; 95%信頼区間0.38, 2.24)、重症の急性増悪のリスクが増加した(オッズ比1.49, 95%信頼区間1.03, 2.14)。女性は男性より重症の急性増悪をきたしやすい傾向にあった。また、アフリカ系アメリカ人も白人と比べて急性増悪が3倍多かった(β 0.39; 95%信頼区間0.12, 0.76 vs. β 0.13; 95%信頼区間0.06, 0.21)。現喫煙者は中等度以上の急性増悪のリスクを上昇させた。

結論:
 COPD患者で受動喫煙にさらされている者は健康ステータスが不良で急性増悪のリスクが高い。女性、アフリカ系アメリカ人、現喫煙者はそのアウトカム不良と密接に関連していた。


by otowelt | 2015-05-20 02:43 | 気管支喘息・COPD

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