ATS2015:ピルフェニドンは慢性過敏性肺炎にも効果がある?

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 この情報化社会で、CHPの標準治療が免疫抑制剤+ステロイドだというのは、どうかなと思いますが・・・。

I. Buendia-Roldan, et al.
Pirfenidone Shows Some Beneficial Effect in Patients with Chronic Hypersensitivity Pneumonitis
ATS 2015, C42, Thematic Poster Session


背景:
 ピルフェニドンは呼吸機能の減少を抑制することができる特発性肺線維症の抗線維化薬である。しかしながら他の線維性間質性肺疾患に対する同薬の効果を検証されたことはほとんどない。われわれは、慢性過敏性肺炎(CHP)の患者においてピルフェニドンの有効性を検討した。

目的:
 CHPの標準治療(アザチオプリン+プレドニゾロン)に、ピルフェニドンを加えることの効果を調べること。

方法:
 われわれは29人のCHP患者を本研究に登録した。その全例が2年以下のアザチオプリン+プレドニゾロン治療を受けていた(しかし改善がみられなかった)。ランダム化比較試験に登録した患者は、アザチオプリン+プレドニゾロン(15人、平均年齢54±13歳)あるいはアザチオプリン+プレドニゾロン+ピルフェニドン(14人、平均年齢58±10歳)にランダムに割り付けられた。ピルフェニドンは1日あたり1500mg投与された。12週間ごとに呼吸機能検査を実施し、1年後までフォローアップした。

結果:
 入院時の患者背景やベースラインの呼吸機能に差はみられなかった。フォローアップ9ヶ月時において、2剤併用群では努力性肺活量および1秒量の減少がみられたが、ピルフェニドン追加群ではこれらは不変であった。またピルフェニドン追加群では酸素飽和度の低下のない6分間歩行距離の延長がみられた。

結論:
 CHPにおいてピルフェニドンはアザチオプリン+プレドニゾロンに追加的な効果を有すると考えられる。


by otowelt | 2015-05-20 06:50 | びまん性肺疾患

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