ATS2015:システマティックレビュー:電子たばこは禁煙に有用か?

e0156318_10521810.jpg


電子たばこについてのシステマティックレビューです。

会場にて。
「E-cigarettes are widely used as a smoking cessation tool, but we found no data supporting their long-term efficacy and safety.」
 
R.O. Allehebi, et al.
Efficacy and Safety of Electronic Cigarettes for Smoking Cessation: A Systematic Review
ATS 2015, B102, Poster Discussion Session


背景:
 電子たばこは電子的にニコチンを含有する嗜好品である。われわれは、この効果と安全性について報告する。

方法:
 2014年5月までの研究を、MEDLINE、EMBASEで検索した。効果だけでなく安全性評価について報告した電子たばこの研究を選択した。

結果:
 4569の研究のうち、297の研究をフルレビューした。効果については4研究(2つがRCT,2つが非RCT)が組み入れ基準を満たした。安全性については22の研究が基準を満たした。
 1ヶ月時点において、電子たばこは有意に禁煙率を上げたが、その後3~6ヶ月フォローアップではこの効果はなくなった。1つの研究では、6ヶ月時点での禁煙率には差はみられなかった。
 有害事象については、乾性咳嗽、咽頭違和感、息切れなどがみられた。重篤な有害事象については両群ともに差はなかった。

結論:
 1ヶ月時点において電子たばこは高い禁煙率をほこるが、この効果は長期には続かない。また、短期的に呼吸器系の有害事象と関連していることが示唆される。



by otowelt | 2015-05-18 07:55 | 呼吸器その他

<< ATS2015:関節リウマチ関... ATS2015:アスピリンの定... >>