コントロール不良の中等症~重症気管支喘息に対してレブリキズマブは発作の頻度を減少させる

e0156318_1027784.jpg ICSの治療によってもコントロールがつかない気管支喘息に対して、すでにレブリキズマブの有効性(12週時点でのプラセボと比較した1秒量増加)が報告されています(N Engl J Med 2011; 365:1088-1098)。

ステロイド抵抗性喘息にlebrikizumabは有用

Nicola A Hanania, et al.
Lebrikizumab in moderate-to-severe asthma: pooled data from two randomised placebo-controlled studies
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2014-206719


背景:
 通常の治療ではコントロール不良の気管支喘息患者において、新規治療が求められている。レブリキズマブは、インターロイキン-13 に対するモノクローナル抗体である。

方法:
 この第II相臨床試験(LUTE/VERSE試験)は、ランダム化二重盲検プラセボ対照試験で、レブリキズマブの複数の用量についてコントロール不良喘息(中用量以上のICSを使用してもコントロールできない例)に対する効果を調べたものである。レブリキズマブは4週間ごとに37.5mg, 125mg, 250 mgを皮下注する用量を設定。
 プライマリエンドポイントはプラセボと比較した喘息発作の頻度とした。ベースラインの血清ペリオスチン値によって層別化解析もおこなった。

結果:
 治療期間の中央値は24週間だった。レブリキズマブの治療は喘息発作の頻度を有意に軽減した(全用量群において、血清ペリオスチン値高値:60%減少、低値:5%減少)。用量反応関係はみられなかった。
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(喘息発作の頻度:文献より引用)

 また、呼吸機能検査についてもレブリキズマブは有意に改善した。血清ペリオスチン値が高値である患者では1秒量の改善が大きかった(高値:9.1%改善、低値2.6%改善)。
 レブリキズマブは忍容性が高く、重篤な安全性懸念はなかった。

結論:
 通常のケアによってコントロール不良である中等症~重症の気管支喘息に対するレブリキズマブは、喘息発作の頻度を減らし呼吸機能を改善させる。


by otowelt | 2015-07-07 00:09 | 気管支喘息・COPD

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