実臨床ではCOPDに対するトリプル吸入療法は結構頻繁に行われている!?

e0156318_10134879.jpg 意外な結果でした。 

Miyazaki M, et al.
The reasons for triple therapy in stable COPD patients in Japanese clinical practice
International Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Disease, June 2015 Volume 2015:10(1) Pages 1053—1059


背景:
 トリプル吸入療法(ICS/LABA/LAMA)はCOPDの維持療法として近年治療選択肢の1つとなっている。いくつかの臨床試験においてこれら併用療法のメリットが報告されている。しかしながら、トリプル吸入療法へのステップアップは個々の症例によって違いがある。

方法:
 慶應義塾大学およびその関連病院において実施されたこのCOPDの観察研究において、COPDを有すると呼吸器内科医によって診断・あるいはCOPDの疑いがあるとされた患者を登録した。診療録や患者への質問を通して処方歴、臨床経過がレトロスペクティブに調べられた。

結果:
 445人のCOPD患者のうち95人(21%)がICS/LABA/LAMAのトリプル吸入療法を受けていた。12人がGOLD GradeI、31人がGrade II、38人がGrade III、14人がGrade IVだった。トリプル吸入療法を受けている患者の半分以上は、症状の改善が満足できなかったという理由で開始になっており、32%は喘息合併があるということで開始になっていた。

結論:
 患者の気流閉塞が重症であろうとなかろうと、トリプル吸入療法はCOPDのリアルライフマネジメントでは頻繁に行われている治療法である。症状をよりよくするために開始されている例が多いようである。


by otowelt | 2015-06-19 00:01 | 気管支喘息・COPD

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