ACOSはCOPDと比較して入院リスクを上昇させる

e0156318_1563737.jpg ACOSは「増えている(increasing)」というより、私たちが近年作り出した疾患概念だと思っています。

Kim MA, et al.
Asthma and COPD overlap syndrome is associated with increased risk of hospitalisation.
Int J Tuberc Lung Dis. 2015 Jul;19(7):864-9.


背景:
 COPDは予後不良の疾患であり、ヘルスケアの大きな障壁である。ACOSは近年増加しており、経済的にも健康予後にも悪影響を与える。

目的:
 アジア人のACOSの臨床的特徴を調べ、COPD単独と比較して呼吸器系の問題による入院や死亡にどういった影響を与えるか調べる。

方法:
 このレトロスペクティブコホート研究において、2933人のCOPD患者を登録した(牙山医療センター:2000年1月1日から2009年12月31日)。Kaplan-MeierおよびCox比例ハザードモデルを用い、年齢、性別、喫煙歴、BMI、気流制限の重症度、気道可逆性、呼吸器系の問題によって入院を要したACOSあるいはそれによる死亡を含む臨床パラメータについて解析をおこなった。

結果:
 ACOSは、COPD単独と比較して非入院期間および生存期間が短かった。また、ACOSは年齢、喫煙歴、BMI、%1秒量、1秒量変化で補正をおこなった場合、入院のリスクを有意に上昇させた(P < 0.001)。

結論:
 ACOSはCOPD単独と比較して、呼吸器系の問題による入院のリスクを上昇させた。


by otowelt | 2015-06-23 00:39 | 気管支喘息・COPD

<< 血清および喀痰中のインターロイ... 出版のお知らせ:ねころんで読め... >>