PM2.5の短期的な曝露によってCOPDの入院や死亡が増える?

e0156318_10533961.jpg 最近少し勉強し直しているところです。注目しているのは2.5μmだけではありませんが、末梢気道に大気汚染がどういうフェーズでとういった影響を与えるのか、一から知識の確認のやり直しです。

Man-Hui Li, et al.
Short Term Exposure to Ambient Fine Particulate Matter (PM2.5) Increases Hospitalizations and Mortality of Chronic Obstructive Pulmonary Disease:
A Systematic Review and Meta-Analysis
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.15-0513


背景:
 PM2.5とCOPDの入院や死亡との関連性については多くの疫学的研究がある。

方法:
 特異性のある用語を用いて電子データベースを包括的・システマティック検索をおこない、信頼性のある研究を登録した。短期的なPM2.5曝露がCOPDの入院や死亡率に与えるオッズ比および95%信頼区間を算出した。

結果:
 12の研究が組み込まれ、COPD入院に関してメタアナリシスをおこなった。また、6の研究において死亡率の解析をおこなった。その結果、1日(lag days 0-7)のPM2.5が10μg/m3上昇することでCOPD入院を3.1%増加させた(95%信頼区間1.6%-4.6%)。また、死亡率に関しては2.5%上昇させた(95%信頼区間1.5%-3.5%)。出版バイアスは観察されなかった。
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(COPDによる入院:文献より引用)

※Tsaiらの研究のweightが強く反映されているように感じます。

結論:
 短期的なPM2.5曝露の増加によってCOPDの入院や死亡率が増える可能性がある。


by otowelt | 2015-07-14 00:39 | 気管支喘息・COPD

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