吸入薬の廃棄方法

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 各製剤の添付文書やインタビューフォームを調べても「地方自治体により定められた廃棄処理法に従うこと」しか書いていません。これは、患者さんや医療従事者にとって不親切だと思います。自治体のホームページに各吸入デバイスの廃棄法なんて定められていません。「中にバネが入っているので不燃ゴミに捨てましょう」なんてどこに書いていますか。

 私の印象では、多くの吸入薬は患者さんの手によって廃棄されていると思います。私は、廃棄法がわからなければ使い終わった製剤を薬局や病院に持ってくるように患者さんに伝えています(薬局でもそう言われることが多いはずです)。これは、医療廃棄物(産業廃棄物)として廃棄できるためです。それだけでこの話はオワリなんですけど、せっかくなので家庭で廃棄する場合について調べてみました。

 まず、プラスチックしか入っていない製剤は、プラスチックの廃棄方法に準じて下さい。「燃えるゴミ」に分類している自治体もあれば「燃えないゴミ」に分類している自治体もあります。小さいプラスチックについては「燃えるゴミ」に分類されていることが多いみたいですね。ただ、見た目にプラスチックのように見えても、中にアルミヒートが入ったりして結局「燃えないゴミ」になることもあるので注意して下さい。

 製剤の中にアルミヒートや針が入っているものは、「燃えないゴミ」として廃棄します。COPDで使用するハンディヘラーやブリーズヘラーはその代表ですね。

 堺市のプラスチックごみの廃棄については以下のURLを参考に。
・参考URL:http://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/gomi/gomi_recy/bunbetsu/shigen/plastics.html

 堺市の場合、不燃小物類である燃えないゴミ(不燃物)を廃棄するには結構手間がかかります。廃棄にあたって、受付番号と名前のイニシャルが必要になります。
・参考URL:http://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/gomi/gomi_recy/bunbetsu/shigen/sodaigomi/funen.html

 pMDIのボンベについては、スプレー缶と取扱いが同じです。そのため、「資源ゴミ」に分類している自治体と「燃えないゴミに」分類している自治体があります。簡単に取り外しができるボンベは、プラスチックとボンベに分けて捨てることが可能ですが、メプチンエアーのように簡単に取り外しができないものに関しては、残ったガスを完全に噴射し切ってから、スプレー缶として廃棄しましょう。スプレー缶に関しては穴を開けないというのが現在の廃棄法のスタンダードです。いずれにしてもpMDIの缶に穴をあけるのは至難の業なので、やめた方がよいです。

 堺市の小型金属・スプレー缶の廃棄法ついて。
・参考URL:http://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/gomi/gomi_recy/bunbetsu/shigen/kogatakinzoku.html

 レスピマットはスプレー缶のようにガスが高圧で充填されているわけではないので、スプレー缶とは廃棄方法が異なり、金属を含むプラスチックとして燃えないゴミに分類されるようです。レスピマットのカートリッジは一度充填したら外さないようにして下さい。



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by otowelt | 2015-07-20 00:16 | 気管支喘息・COPD

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