メタアナリシス:COPDに対するLAMA/LABAはICS/LABAよりもトラフ1秒量や急性増悪に対する効果が良好

e0156318_12254076.jpg おなじみのILLUMINATE試験、LANTERN試験も解析に組み込まれています。

Horita N,et al.
Long-acting muscarinic antagonist + long-acting beta agonist versus long-acting beta agonist + inhaled corticosteroid for COPD: A systematic review and meta-analysis
Respirology, Article first published online: 3 AUG 2015 DOI: 10.1111/resp.12603


背景:
 COPDに対するLAMA+LABAをLABA+ICSと比較したいくつかの研究があるが、メタアナリシスは報告されていない。

方法:
 2人の独立した研究者がPubMed等電子データベースを用いて文献を検索した。文献は、COPD患者に対するLAMA+LABAをLABA+ICSと比較した英語原著論文とした。アウトカムは以下の1つ以上を含むものとした:トラフ1秒量、気管支拡張薬投与後1秒量、24時間加重平均1秒量、SGRQスコア、TDI、有害事象、重篤な有害事象、継続困難な有害事象、急性増悪、肺炎、死亡。並行群間試験、クロスオーバー試験、オープンラベル試験の登録を認めた。連続変数は、ベースラインから観察期間が終了するまでの変化で評価した。逆分散モデルを用いて連続変数を解析し、平均差を求めた。

結果:
 7つのランダム化比較試験と1つのクロスオーバー試験が組み込まれた(フォローアップ期間6~26週)。LABA+ICSと比較すると、LAMA+LABAは有意にトラフ1秒量を上昇させた(71mL、95%信頼区間48–95)、また、TDIを0.38ポイント(95%信頼区間0.17–0.58)改善させ、急性増悪のオッズ比を減少させた(オッズ比0.77、95%信頼区間0.62–0.96)。すべての有害事象、重篤な有害事象、継続困難な有害事象、死亡、SGRQスコアについては両群に差はみられなかった。

結論:
 COPDに対するLAMA+LABAはLABA+ICSと比べてよい治療オプションかもしれない。


by otowelt | 2015-08-17 00:14 | 気管支喘息・COPD

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