新生児期の急性呼吸器感染症はその後の呼吸器合併症・喘息の入院のリスク

e0156318_9224056.jpg 2日連続、新生児の論文です。

Hannah C. Moore, et al.
Infant respiratory infections and later respiratory hospitalisation in childhood
ERJ August 20, 2015 ERJ-00587-2015


背景:
 急性呼吸器感染症(ARI)は、新生児においてゆゆしき問題である。われわれは、ARIと小児期早期の呼吸器合併症の発症との関連性について調べた。

方法:
 人口ベースの縦断的入院データと、1997年から2002年までの西オーストラリアの145580人の児のデータ(新生児期、出生、死亡記録)を調べた。繰り返す新生児期のARIが、3歳時点の呼吸器系疾患の入院のリスクとなるかどうか調べた。

結果:
 新生児期のARIは有意にその後の呼吸器系の入院のリスクを上昇させた(ハザード比3.5, 95%信頼区間3.1–3.8、補正ハザード比3.0, 95%信頼区間2.6–3.4[母体の喫煙、出生時期、出産方法、出生週数で補正])。ARIによる新生児期の入院数・入院期間が増えるごとに、その後の呼吸器系の入院リスクも増加した。ただ、これは出生週数によって修飾されなかった。呼吸器系の入院を喘息の入院に限定しても、この結果は同等であった。

結論:
 新生児期のARIによる繰り返す入院は、3歳時点での呼吸器系合併症や喘息による入院のリスクであった。このリスク増加は、出生週数に影響されなかった。新生児期のARIを減らすことが重要である。


by otowelt | 2015-09-02 00:26 | 呼吸器その他

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