PTSD患者におけるOSAS合併は症状・QOL・CPAP治療有効性が不良

e0156318_23251398.jpg PTSD患者の半数以上がOSASというコホートもすごいですが・・・。

Christopher J. Lettieri, et al.
Obstructive sleep apnea syndrome and post-traumatic stress disorder:
Clinical outcomes and impact of PAP therapy
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.15-0693


目的:
 PTSD患者における、閉塞性睡眠時無呼吸(OSAS)の症状とQOLに与える影響を調べた。加えて、CPAP治療のアドヒアランスと治療反応性をこの集団で調査した。

方法:
 睡眠障害センターの症例対照観察コホートを用いた研究である。200人の連続したPTSD患者が睡眠について評価された。OSASのあるPTSD患者・ないPTSD患者がPTSDのないOSAS患者50人および健常な50人と比較された。ポリソムノグラフィ、睡眠関連症状、QOL、CPAP治療の客観的評価をおこなった。

結果:
 PTSD患者のうち56.6%がOSASと診断された。PTSD+OSASは他の集団と比較してQOLが低く、日中の眠気も多かった。PTSD患者は有意にCPAP治療のアドヒアランスと治療反応性が不良であった。眠気の改善はOSASのみの患者では82%が改善したのに対して、アドヒアランス良好なPTSD+OSAS患者では62.5%、アドヒアランス不良のPTSD+OSAS患者では21.4%しか改善しなかった(p<0.001)。同様に、治療後のFOSQ(Functional outcomes of sleep questionnaire:QOLの指標)が17.9点以上改善したのはOSASのみの患者で72%、PTSD+OSASの患者ではアドヒアランス良好の場合56.3、不良の場合26.2%%だった(p<0.03)。

結論: 
 PTSDの患者では、OSASの合併は症状の悪化、QOLの低下、CPAP治療のアドヒアランスや治療反応性の不良と関連していた。PTSD患者では注意深くOSASの合併を考慮すべきである。


by otowelt | 2015-09-03 00:35 | 呼吸器その他

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