ブレオマイシン肺傷害モデルに対するポリフェノールの有効性

e0156318_2351037.jpg 少し気になった論文。

Impellizzeri D, et al.
Protective effect of polyphenols in an inflammatory process associated with experimental pulmonary fibrosis in mice.
Br J Nutr. 2015 Sep;114(6):853-65.


背景:
 ポリフェノールはさまざまな生物学的変化をもたらし、これまで多くの効果が示されてきた。慢性疾患に対しての有効性も報告されている。

目的:
 この研究の目的は、ブレオマイシンによる肺傷害モデルを用いて、ポリフェノール(レスベラトロール、ケルセチン)の潜在的な効果を調べることである。同時に、マンゴフェリンが多く含まれるマンゴー葉抽出物、ジヒドロケルセチンが多く含まれるブドウ葉抽出物の有効性も検証した。

方法:
 マウスの気道内にブレオマイシンを投与され肺傷害を作成した。ポリフェノールはブレオマイシン投与直後に経口投与した。それを毎日1週間投与した。

結果:
 レスベラトロール、マンゴフェリン、ケルセチン、ジヒドロケルセチンは浮腫形成と体重減少を抑制することができた。また肺組織における多核白血球浸潤を抑制し、気管支肺胞洗浄液中の炎症細胞を減少させた。さらに、ポリフェノールは、一酸化窒素合成酵素の発現誘導を抑制し、肺傷害の酸化的ストレスを軽減した。アポトーシスの程度をBid/Bcl-2バランスによって評価したが、これにおいてもポリフェノールの有効性が示された。

結論:
 ブレオマイシンによる肺傷害に対して、ポリフェノールは抗炎症効果を有する。


by otowelt | 2015-09-16 00:12 | びまん性肺疾患

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